投稿者: 橋田
投稿日時: 25/02/16 00:45:00
ありがとうございます。概ね間違ったことを考えたわけではなさそうで、ホッとしています。
ただ、意外なのは、on-off(定格負荷と∞との比較法)の方が、近接負荷での測定よりも高めに出るということでした。
自分は、なんとなく、on-off法の測定が、実際よりも低めに出ているように思っていたので。その理屈からすると、例えばさらに8Ωに近接した負荷との比較からの測定では、DFも低くなりそうです。
ところで、DFが音に影響を与えるとすれば、ご指摘の通り、スピーカー逆起電力を制御できないことによるダンプ不足(まさにDFという名前そのものに関係)の問題と、
もう一つは、音声出力の負荷配分、つまり、例えば、DFが1の場合には、スピーカーへの出力電力は、本来の出力の2分の1でしかないことになる…みたいな話ですが、さすがにDF1程度のアンプはあまりないだろうと思われ、仮に1だったとして、高々6dBの低下ですから、大したことはない、逆にこの点に関する限りは、DF20位の真空管アンプと、DF1000を超えるPAアンプとで、エネルギー効率の点でさほど違いがあるわけではない、という気がします。しかし巷間には、DFの違いは、車でいえば馬力の問題だ、みたいな扇動的な話もあったりして、ホントだろうか?とも思うわけです。
ちなみに、あるメーカのアンプで、ダンプのために逆起電力を検知してその逆電流を流すとかいうものがありました。つまり内部インピーダンスをマイナスにする、というものかと思いますが、実際の発音では、ボコボコした不自然な音で、あまり感心しなかった記憶があります。
問題は、楽曲の音声信号は、パルス的なものがあったとして、パルス1波長で終わるわけではなく、何波長かの重なりであって、そうすると、スピーカーからの逆起電力の制御ができないとして、原音の波長数にたかだか数波長を加えたところでそんなに音に違いがあるのか?ということなのですが。
もう少し具体的に考えてみると、例えば、10k㎐の音の一つの波長は、2x10^-4秒で、これに対して、楽曲で短い、例えば、64分音符で、♩=60 のテンポの場合、その長さは、16分の1秒ですから、上記10kHzの音楽信号は、その場合、312.5波数あるわけで、それに制動が効いたかどうかのレベルで影響するのかどうかという話になる訳です。
もっとも、音程が低くなればなるほど、どんどんこの波数は減ってくるので、100Hzだと、3波ちょっと、確かにそれが1波や2波加わると、聴感上も違いが分かるのかもしれません。ただ、逆にこういった低音の楽器そのものが、ダンプが効いているのか自体が疑問で、振動楽器は無理だろうと思います。共鳴楽器でも、空気の共鳴がダンプが効いているはずはなかろうとも思うのですが、どうなんでしょうね?