折りたたむ
(1-1) 眼高位置にツイータを結ぶ線上が来るように座って、正面方向に顔を向けて顎を引くと、定位位置は L/R のツイータを結ぶ線上より高く、顎を上げて突き出すとツイータ線上より低くなりました。 なお、ツイータ線上と定位位置が丁度一致する角度が、少し顎を出したあたりにあります。
(1-2) 上記と同様に座って顔を向けて目を閉じると、少し上に、そのまま顎を引くと更に上に、顎を上げると下になり(1-1) とおなじ結果です。 視覚の影響を排除しようと考えたのですが、直接の関係はなさそうでした。
ここまでの観察結果から下記のように考察しました。
● 顎を引くと眼高位置が耳より下がり、顎を上げて突き出すと眼高位置が耳より上がることと関係ありそうです。
● 定位位置がツイータ線上またはフルレンジユニットを結ぶ線上の、下から上の何処になるかは、人各々の眼と耳の取りつけ位置関係と、常用する顔の設定角度によるものらしいと推定されました。
● しかも大体のケースでは、眼高位置はツイータ線上とほぼ水平位置にてうつむき加減で(時々スピーカを見上げて)聴取するので、上方に位置しやすいのではないかと推定されました。
● 一般にスピーカを見下ろす設置形態での聴取する・・・下に位置する・・・ケースは少ないものと思われます。
<横向きの位置>
(2-1) まっすぐ正面を向いた状態で顔を横に向けても、位置関係はかわらないことを確認しました。 但し顎を引いたり突き出した状態で横を向くと、水平が保てず L/R 共に耳と目の高さが狂い、補正するのは首の構造上かなり困難で、観測方法からはずしました。
(2-2) まっすぐ正面を向いた状態で、目を閉じて顔を横に向けても、(2-1) 同様に位置関係は変わらないことが判りました。
(2-3) 目を閉じて右および左に二度回って方向感覚を狂わせても、耳だけで正面方向および上下方向は大体判定できました。
● 本試験では安定な位置関係が得られましたが、ピンポイント的にクリティカルな事例もあります。 アンプおよびスピーカ(の組合せ)によっては異なる可能性がありますので、更にデータ収集が必要と思われます。
どなたか追試験されますかな。