投稿者: kamegoro
投稿日時: 25/03/08 01:35:33
大変興味深く読ませて頂きました。以下は一般的なことを述べますのでもし間違っていたらすみません。
真空管の第1グリッドは、負のバイアスの領域(カソードより電位が低い状態)かつ高周波でないオーディオ帯域では、入力インピーダンスは無限大と見なせると思います。(実際6V6では10pF程度の容量はあります。)
但し、動作時に僅かに漏れ電流が生じますので、DCバイアス電圧を固定するために第1グリッドには負電源(またはGND)との間にグリッド抵抗を設ける必要があります。
一方、第1グリッドを正のバイアス領域まで駆動する場合は、流入電流が生じますので非線形な状態となり複雑な動作となります。ご存じの通りカソードフォロアー直結ドライブはそのような影響を抑える駆動方式です。
一方、出力インピーダンスが数Ω以下の半導体アンプの負荷として影響を受けるほどの電流ではありませんのでそれも無視出来ると思います。
逆OPT式のインプットトランスに負荷抵抗を付けない(または数100KΩのグリッド抵抗だけの)ときは、2次側を開放で使用しているに等しく、1次側の入力インピーダンスは8Ωよりかなり高くなっていると想像されます。例えば3KΩ側には3KΩぐらいのダンプ抵抗を付けるほうが周波数応答的にも、入力アンプの適正負荷のためにも好ましいのではと思います。
私はオペアンプ直結でパワー管を駆動したことはあります。けれどもDアンプは扱ったことがありませんのであくまで想像の話で恐縮ですが、直結駆動では、しっかりとDCが浮かないように対策をした後で問題があるとすれば、
@Dアンプ出力部のパルスを除去するためのLPFカットオフ周波数が適切に機能するために低めの負荷抵抗(グリッド抵抗)を付けることが必要かも知れないことと、
ADアンプの最大出力電圧がパワー管を駆動するに足りているか否かでしょう。8Ω2Wのアンプであれば11Vpp程度の出力電圧が望めますが、6V6三結をフルスイングするには37Vppぐらいは必要だと思います。