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多くのトランジスタアンプは回路形式及びデバイスの特徴を
生かして出力インピーダンスを低くするため、R1がほぼ0になります。
そのため、上の式はF=kE/R2で表せます。
実際のSPのR2は一定ではなく変動するため、R2が大きくなると
Fが小さくなります。
真空管アンプのように出力インピーダンスの大きな
アンプをつなぐ場合はトランジスタアンプのようにR1を無視出来ませんから、
F=kE/(R1+R2)のままでSPのR2が変動してもFの変化する割合は
トランジスタアンプより小さくなります。
今月のトランジスタ技術にのった電流駆動アンプの場合はR1が∞ですから、
F=kE/R1となり、R2が変動しても一定の力を発生します。
こう見ると、電流駆動アンプ>真空管アンプ>普通のアンプのように
感じますが、
今までの話はSPに発生する力であって、音の大きさとの関係は
また別の話(まだまだ機械→音響系の長い道のりがある。)です。
一般的なSPをつないだ場合、結果的に
電流駆動アンプ>真空管アンプ>普通のアンプの順で
低温の音が大きく聞こえます。
ここいら辺が、川本さんが真空管アンプの方が野太く
トルクが強いと感ずる原因の一端をになっているのではないかと思われます。
しかし、実際にどうかは御自分で試してみない事にはわかりません。
村田@熊本さんがこの実験には詳しいでしょうから実験方法をうかがって
試してみるのはどうでしょうか?
あるいみ、事実及び解釈は間違っていたとしても、主観は議論の立ち入るスキのない
部分ですからこの手の実験は意味があると思います。