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【記事番号:11651】 トランスの直流磁性対策

投稿者: 菊地
投稿日時: 20/04/22 18:10:51

う〜ん、この長いご質問に逐一説明したら私の書き込みも長くなり
掲示板を占領してしまう事にもなって、他の方にも迷惑になるかと思います。
さらに私も大変なので申し訳ありませんが勘弁して下さい。

正直に言うと、橋田さんが感じた通り、あの打消し回路は性能の割に電力ロスが多くてお勧め出来ません。
次作は方式を変更しました。並列にして打ち消すのではなく直列にして打ち消すようにしました。
http://www.asahi-net.or.jp/~CN3H-KKC/claft/42Ts_wide.htm

ただ、この出力段の動作は、そもそも今回の本題ではないので、これで一区切りにしたいと思います。

それよりも当初のご質問は「大きなドライブ電圧を簡単に得たい」という事でしたよね。
一番安上がりなのは高耐圧トランジスターと電源チョークの組み合わせだと思います。
電源チョークは初めからDCを流す事を前提に設計されていますから、
ドライブ段の負荷としても使えるし、しかも同特性ならトランスよりも廉価です。
https://toei-trans.jp/?pid=114800431

東栄のチョークを使った経験はありませんが、これだけインダクタンスがあれば充分使えると思います。
さらにトランジスターで駆動すれば電源電圧の倍近いドライブ電圧が得られます。
つまり100Vの電源で動作させれば200V近いドライブ電圧を発生させる事が出来ます。
私は(PP回路ですが)この方式で6080/6AS7をフルドライブし、15Wを叩き出しました。
http://www.asahi-net.or.jp/~CN3H-KKC/claft/6080cspp.htm

やはりカマボコ型の特性になりましたが、可聴帯域は確保できたので実際の音は良かったです。
これは橋田さんの当初の考察にはなかった方式ですが、ご検討される価値はあるのではと思います。

関連してイントラの話ですが、イントラに電流を流すと他のトランス同様に大体カマボコ型になります。
高域特性が良くなるのは、トランスではなく次につながる三極出力管の特性なのです。

最後に、お詫びなんて無用です。私としては「余計なお世話」や「いらぬお節介」に
ならないようにと気を付けただけですから。
と、私も長くなってしまったので(人の事は言えないですね、)これで失礼します。


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