投稿者: 橋田
投稿日時: 20/04/20 18:12:07
菊地様
再び丁寧にご説明いただきありがとうございます
>もしも単に抵抗で電流を流したらプライマリーの出力がセカンダリーに接続されたその抵抗に消費されてしまいます。
AC的に考えると、そうなりますね それを見落としていました
抵抗負荷に変えて、定電流定電圧電源を与えても、このAC分は、その電源で変動分として結局熱として費消されるということですね
結果としては、上側の真空管出力の半分が抵抗で消費される、ということですが、音質が向上するなら-3dBの出力低下は『大したことない』という考え方もあり得るかと
ここで抵抗負荷にせよ定電流電源にせよ、上側出力管のIpと同じ電流を流すということで、一方能動素子での負荷の場合、DC的に半分熱で捨てるのは同じですが、
AC的にはハイインピーダンス動作により、無駄にならない(無駄になる分が無視できるほどに小さい)ということになるのですか?
>通常のOPTを使う限り「B端子」は一つしかありません。
>フロート電源を用意しても結局片側は共通端子となってしまいます。
ここが何度考えてもよくわからないのです
これを書いた時は、何となくアース共通じゃダメな気がして、フロートと書きましたが、別にフロートである必要はなくB電源共通ですらいい気がしてきました
(というかそっちのほうがむしろ安定性からいっていい)…ということを仰りたかったのでしょうか?
ないしは、PP用のOPTで、1次巻線が2つ独立しているようなのが存在すれば、その場合、それぞれ独立したDCを与えられますが、AC的に結合するのは同じなのであまり意味がない気がするのですが、お考えとしては、そのようなトランスだと別の工夫がありうるのでしょうか?
>また定電圧は無意味です。プライマリーの真空管の動作が変動したら、
>セカンダリーの動作も同様に変動する方が都合が良いからです。
>そういう狙いもあって私の場合はセカンダリーにも同じ球を使いました。
上側はA級動作を考えています
なので、B電流の変動は小さく、その変動はPP用OPTの許容DC電流の範囲内に押さえられると考えました
能動素子のばらつきを考えると(大量に真空管のストックがあって選定できるなら別ですが)10%前後の変動は充分にありえますし、下側の能動素子が増幅作用を行わないなら、さらに言えば、
上側でのAC動作に影響を与えない程度の特別なハイ・インピーダンス動作ならなおさらそのように思います
下側能動素子も増幅に関与させるなら普通のPPさせればいいだけのことです
これは、PP的動作だけでなく、ドライバと出力段についても言えるのですが、よく300Bドライブ300Bパワーだと歪の打ち消しがあるからいいのだ、という意見があったりしますが、
それぞれ動作点が違うので歪は打ち消されず、単に精神衛生上ないしは、見栄えの問題のように思えます 歪だけを考えるなら、動的にも完全に揃ったペア球(そんなのが存在するのかも疑問ですが)を
同じ動作で1対1のトランスで結合することですが、それだとゲイン不足でドライブできないと思います ということはドライブする以上は、ゲインを稼ぐわけだし、動作点も変わります
>>今、採用を考えている正規のイントラがあるのですが、このトランスの許容電流が公称10mA、
書き方がミスリーディングだったかもしれません
自分は、高級品を使わないので(買えないので)、怪しげなトランスから探してるのですが、公称10mAなんだけど、コアボリュームからしてどうなんだろうなっていう意味です
特性を追わない、というのがお気に触ったとすれば心からお詫びします
かまぼこでも聴ける場合があるので、むしろ測定とか特性で普通気にかけるところではないところでアンプの性能が決まっている要素があり、トランスドライブの場合は特にそういうことがある
(ただ自分もむやみな多段重ねについては否定的ですが)『のではないか』ということです
ただ再現可能性、客観的評価において特性測定が重要であること言を俟ちません
トランスは、低域なら電流を流さず、高域なら電流を流す、そのバランスがとてもむずかしいというように理解いたしました
トランスについて本当はきちんと勉強しないといけないのでしょうけど、インピーダンスマッチングしか今は考えていません
PPトランスを使いながらSEにこだわる理由は、パルス的なAC電流について波形合成が上手く行くはずがない、という偏見です(笑)
偏見というか偏『聴』なのかもしれませんが、PPではピアノの音がピアノとして聴こえてこないのです