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【記事番号:11649】 トランスの直流磁性対策

投稿者: 菊地
投稿日時: 20/04/19 15:01:27

私の考えは先のやり取りのように橋田さんの方針とは違うようなので、
あまり参考にはならないとは思いますが、
トランスの使い方でもう少し説明が必要と思われる事を列記しますね。

>真空管回路でダミー負荷を加える作例は拝見しました。でもこれまさにもったいなさすぎです。

確かに同じ真空管を使うのはもったいないのですが、例えばプライマリーが300Bで
セカンダリーが6BQ5だったら、高価な300Bを生かせるように思います。

では何故、抵抗負荷ではなく真空管を負荷として使うのか、それはセカンダリーを
高インピーダンス電源でドライブする為です。もしも単に抵抗で電流を流したら
プライマリーの出力がセカンダリーに接続されたその抵抗に消費されてしまいます。

>定電圧定電流電源(もちろんフロートであること)を用意し、

通常のOPTを使う限り「B端子」は一つしかありません。
フロート電源を用意しても結局片側は共通端子となってしまいます。

また定電圧は無意味です。プライマリーの真空管の動作が変動したら、
セカンダリーの動作も同様に変動する方が都合が良いからです。
そういう狙いもあって私の場合はセカンダリーにも同じ球を使いました。

この狙いがなければ高耐圧トランジスターの方がヒーターの分だけ省エネになりましたけどね。

>同じことはイントラでプライマリに電流が流れる場合も同じで、ドライバ管にもよりますが、
>出力段よりは電流が少なければ、抵抗負荷で熱的な問題は少ないように思います。

もしドライブ段に真空管を使うのなら、その通りで負荷抵抗の発熱は抑えられますが
真空管が発熱するので結局はイコールコンデションのような気もしますね。
これこそヒーターの無い高耐圧トランジスターが適しているように思います。

>PP用のイントラならそのまま、代用トランスでも例えば半導体用のPTなら実用にはなるかと。
>PTにCTがあれば、ですが。これでも「PTには直流を流すことが想定されてない」という原理原則に反するのでしょうか?

特性の良し悪しは追わないとのお考えなので、これはもう「どうぞ、やって見て下さい」としか言えませんね。
ちなみに動作自体は問題なく動作すると思います。

>今、採用を考えている正規のイントラがあるのですが、このトランスの許容電流が公称10mA、

真空管をドライブするのは電流ではなく電圧なので、それだけあれば十分ドライブ出来ると思います。

一方で、もっと電流を流して低インピーダンスドライブとするのは良好な高域特性を狙うからで、
カマボコ型の特性で良いのなら、許容電流が少なくても問題ありません。

それでは。



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No. 11648 トランスの直流磁性対策- 橋田 (04/18 01:22)
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