投稿者: 宇宙人
投稿日時: 10/12/30 12:32:12
陰極の寿命に影響があります。真空管といえども極めて微量のガスが残っています。このガスは、放電により電離し、プラスに帯電した粒子が陰極に向かって進みます。この荷電粒子は、陰極から出た熱電子によって中和されます。陰極が温まっていないと、中和されずに、そのまま激突し、陰極を傷めます。(この原理を応用して陰極の物質を飛び散らせ、メッキする技術をスパッタリングと言っています。真空管の真空度を上げるためのスパッタリングとは別の技術です。)電極や、ガラス球から少しずつガスが放出されるだけでなく、製造時の技術の低さから、古い真空管の方が真空度が低く、予熱をしないと寿命が縮まるのは当然なのです。