2008年6月21〜22日妙法寺大会

(直熱管アンプ大会)


事前案内などはこちらです。

 今回の課題は「直熱管アンプ」でした。  人気のある直熱管を使用したパワーアンプで参加しやすかったためか、多数のすばらしいアンプが登場しました。


機器など

 直熱管アンプの試聴は、各自の持ち時間を5分間とし、説明と音楽再生をこの時間内に収めて頂きました。音楽は、各自が持参した曲としました。 このため、曲、音量とも違った条件で試聴することになり定量的な比較はできていませんが、おおよその傾向はつかむことができたのではないかと思います。

音源
 「手作りアンプの会」のCDプレーヤに上野さん設計 蝦名作24bitR-2R(ローパスフィルタ付) DACを接続して使用しました。 これを、堀尾さん作5kΩマスターボリュームで音量調整し、蝦名設計堀尾さん作の半導体無帰還ラインアンプ(出力インピーダンス約50Ω)でパワーアンプへ送り出しました。
スピーカー
 
 アンプ部門の再生は、例によって、昔マリリンモンローのPAに使ったというスピーカーを使いました。箱の基本設計がPA用との事で、超低音はあまり出ませんが、大口径ウーハーにホーンスコーカ、ホーンツィータの組合わせは余裕の迫力があります。
 今回は、住職の好みに調整してあったようで、従来よりも中高音のレベルが抑えられており、ソフトでバランス良く聞くことができました。



事務局長の
開会挨拶


小林会長の挨拶

2008年夏のお寺大会 直熱管アンプ試聴




レギュレーションに合っているかチェック中


会場の様子


今回も、記録係の独断と偏見で書かせて頂きます。
1W未満の部
1.   

鈴木@座間さん
1D8GT電池管シングル。DC点火、B電源にセレン整流器を使用し、UL接続でOPTはT650。 やさしく聞きやすい音、若干クリップ感はあるものの1Wとは思えない音量で再生できていました。
回路図はこちら
2.

松本さん
SRPPドライブ 30シングル 電池管 0.1Wくらい。 若干クリップ感はあるものの、お寺JBLの高能率に助けられて十分な音量で鳴っていました。
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3.

西河さん
26B−12Aシングル 340mW歪率10%。真空管ラジオの音を再現したとのこと。 大音量だと少し苦しいですが、アンプの音と選曲が絶妙の組合わせでした。
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1〜10Wの部
4.

松川さん
VT62シングル。 先月の三土会以後、調整して出力を上げ、無帰還に改造してあるとのこと。さすがに余裕がある音になっていました。
5.

斉藤@茨城さん
12X7-EL34-805 DCシングル、迫力があり、力がある音。音を押し出す感じがいいです。
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6.

佐藤さん
2A3 トランスドライブ。 中高音が延びて、分解能の高い感じの音に仕上がっていました。ギターの音が臨楊感があって生々しい感じでした。
7.

木村さん
2A3-40シングル。自作のトランスを使用しているとのこと。人の声が自然で煩くならず、安心して聞いていられる音。細かい音まで再生できているように感じました。
8.

三村さん
以前作った211SE低電圧タイプものを、電源強化したとのこと。音を押し出すというよりは細かい音の再生が得意な感じで、聞きやすい音に仕上がっていました。
9.

桑折さん
OPアンプ増幅トランスドライブ300B。控えめな音の出方ではありましたが、まとまりがあり聞きやすい音でした。
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10.

斉藤@足立さん
6SN7 2段増幅トランスドライブ45シングル。押し出感があり、くっきりした音でした。
11.

内田さん
388A、ドアノブ管。 使い難い球をうまく使って仕上げていました。音に伸びがあります。八代亜紀の声がいい感じでした。
12.

村嶋さん
3A5 100個 タマZENアンプ。B電圧38V 出力1W 若干エコー感があるような気はしますが、伸びがあって聞きやすく、1Wとは思えない音量でした。管楽器、弦楽器の音が得意な感じでしょうか。
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13.  

水越さん
3B4PP。氷川きよし、加藤登紀子の声がよく鳴っていました。自然で伸びがあり、音が崩れず、1.5Wとは思えない音量が出ていました。
14.

最上さん
VT204シングル 変わった形の真空管です。大音量で若干崩れるのと、超低音は苦しいですが、伸びのある音でした。
15.

高間さん
2E24Single セミトランスレス 出力2W程度。 ぶっつけ本番といいながら、くっきりした伸びのある音にまてめてありました。
16.

宇多さん
2E24超三。 超三らしい低音がゆったりした音で、高音も出ていました。音の押し出しも十分で、ジャズ系にぴったりの音と感じました。
17.

粕谷さん
45シングル。 アンデスの民族衣装を着て、アンプの音と一緒に生演奏をしていただきました。
回路図などはこちら
18.

石井さん
12X7SRPPドライブ307Aシングル。音作りの意図がよく反映されているようで、鮮明で、きつくなく、伸びのあり、バランス良好な音でした。
回路図などはこちら
19.  

井上さん
300Bシングル。 大音量のときに僅かに崩れる感じはありましたが、低音の量感が充実してバランスがよく、聞きやすい音でした。
回路図などはこちら
20.  

関口さん
2A3 GoldenDragon 自然でバランス良好であり、きつくなく伸びのある音。音作りのうまさを感じました。
回路図などはこちら
21.  

上野さん
19 B級プッシュプル。低消費エネルギーで、エネルギー分の二酸化炭素を植木でバランスさせようという目論見の癒し系エコアンプとのこと。大音量ではクリップ感がありましたが、透明感のある音で低音から高音までバランス良好でした。
内部の写真
回路図
22.

森田さん
1925年製 ドイツSiemens Rfv12。プリは1933年 古いアンプなので少しきつめの音になっているようだが、ちゃんとバランスのよい音が出ていました。
23. 写真を撮り忘れました。 
安江さん
2A3ロフチンホワイト。家電廃棄業者が回収を断ったアンプ…。安江さんの音作りが出ているのか、丹精で誇張がなく自然な音。大音量でも崩れない音でした。
24.  

北山さん
50の超三 ハムが出ていて本調子ではありませんでしたが、透明感のある音でした。 

10W以上の部
25.

久野さん
46 B級 PP。 力があり、大音量でも音が崩れません。透明感のある音でした。
26.

富永さん
全段差動 300B PP 20W 高音側が少し強調されている感じではありますが、余裕があり、大音量でも崩れない音でした。
27.

田島さん
SRPP 300BPP 17W。 音楽のせいか、大音量で若干音の崩れる感じがありましたが、力強い音でした。
28. 写真を撮り忘れました。  
鈴木@埼玉さん
300BPP30W。大音量でも全く崩れない。真空管アンプでありながら、低音がしっかりしているのはすごい。
29.
石田さん
カーボンプレート 830Bシングル。 SATRI ICの特徴が出ているのか、透明感があり余裕のある音でした。
説明などはこちら

人気投票結果
一人4点(審査委員長が指名した人は8点)の持ち点で投票を行いました。集計の結果、以下のように上位3名が決まりました。
また、審査グループの独断で、栄誉ある「美麗賞」と「アンチ省エネ賞」も以下のように決まりました。
一位 井上さん
二位(同点でした) 鈴木@埼玉さん、
村嶋さん
美麗賞 上野さん
アンチ省エネ賞 富永さん






自慢機器発表

直熱管大会が12時過ぎに終わった後、朝方5時頃まで多数のアンプが鳴っていたようですが、
夢の中で聞いていたので覚えていません。 とりあえず、記録が残っている機器を示します。

倉田さん PCL86PP
大塚さん 半導体無帰還アンプ
石井さん 改造CDプレーヤ
 

アンプ測定機器(高間さん)

今回も、アンプを測定して頂きました。

オークション

今回は写真を撮り忘れましたが、恒例の宇多さんと高間さんによるオークションがありました。多数の出品、ありがとうございました。




 今回も、会のホームページの地域別掲示板内 関東掲示板へ会場の様子を掲載しました。
2008/07/12 文章:蝦名、写真:堀尾、石田、岩井、編集:蝦名

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