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Stereo 2012 1月号 付録の LXA-OT1 をセレブアンプに変身
LXA-OT1の感想
電圧ゲインが26dBの設定になっていたので、 私が自作したパワーアンプと同じと判断して 信号レベルを同じ設定で鳴らしたら音が小さくて、回路図を見たらOPアンプの後に電圧ゲインを約半分下げてあり、
その分だけ信号レベルを上げて聴いてみましたが、何かもやもやしてリズムが弾まないし、音の切れが悪い、例えるなら野田総理みたいな、比較した私のアンプは橋下大阪市長くらい違いが 歴然。
これがラックスマンの名を冠したアンプの音とは、ラックスマンの耳を疑いたくなります が、雑誌の付録に対抗しては大人げない、それなりに差があって当然でした。
昨年末頃に「笑っていいとも」で、コンビニ弁当を盛り付け直してセレブ料理に変身させる見たいな企画をやっていたのをヒントに、LXA-OT1を盛り付け直してセレブアンプにリメークしてみました。
単なる盛り付け直しだから、音は以前のままですけど、どうぞ優雅な気分でお召し上がりを、所詮セレブアンプはこんなもの!
まともな5W+5Wのパワーアンプが本の付録になる現実を、誰も真空管アンプ時代はもちろん半導体アンプ時代にも考えられませんでした。
可能になった理由は、MOS-FETが可能にしたスイッチングアンプ回路のIC化によるものです。
そのうちCDなんかよりペラペラな、有機ELパネルが本の付録に挟まる時代になるだろうし、凄い時代の進歩と思います。
しかし今様の自作からはますます縁遠くなってしまい、真空管アンプはもちろん半導体アンプも製作できる人が居なくなって、進化に伴なう退化が訪れると思う。
もはや真空管アンプなんかは伝統工芸品に分類されるべきかも。
時代の変化を記録する歴史の1ページに、このアンプのことを加えておく必要があると感じました。
主な購入品
雑誌stereo 2012年 01月号 | ¥ 2,800 |
ケース タカチMXA3−11−11S | ¥ 1,627 |
金メッキ出力端子 赤黒セット×2 | ¥ 1,082 |
金メッキRCAジャック 赤黒セット | ¥ 1,366 |
スイッチ ONPOW LAS2-GQH-11ZE/O/12V/N | ¥ 1,500 |
ボリューム コスモスRV24YG20S 1軸2連 0.125W A100KΩ | ¥ 2,260 |
ツマミ アルミ25φ | ¥ 500 |
DCジャック 2.1mmパネルマウント マル信無線電機 | ¥ 252 |
SW付ヘッドホンジャック | ¥ 130 |
MOS-FET IRF9540 | ¥ 360 |
金属皮膜抵抗 KOA1/4W 10kΩ×3 | ¥ 15 |
OPアンプ OPA2604AP | ¥ 682 |
コンデンサ ニチコンPW 2200μF25V ×2 | ¥ 560 |
コンデンサ ニチコンPW 1000μF10V ×2 | ¥ 280 |
鉄板 SS400厚9-幅82-長100 | ¥ 888 |
鉄板 SS400厚9-幅115-長150 | ¥ 1,328 |
合計 | ¥ 15,630 |
本体を含む雑誌の次に高額部品がボリュームとはどーゆーこと、このボリュームは密閉構造の通信工業用ボリュームといわれる贅沢品で、しかもAカーブは生産終了の貴重品です。
先ず重量の軽いことに不便さを感じたので、ケースに鉄下駄を履かせてどっしり安定にしました。
D級アンプでは出力にあるローパスフィルタで高域成分が失われるために、OPアンプ 出力からヘッドホンジャックにつなぎ、D級アンプの手前のアナログ信号でヘッドホンを鳴ら し、高音域の出ている音でも愉しめるようにしました。
OPアンプを、ヘッドホンの最大出力が30Ω負荷で、NJN4558Dは約420mVでクリップするため、2倍の840mVまでクリップしないOPA2604APに換えておきました。
信号の入力段にDCカットするカップリングコンデンサが重複していたのでC9,C10をショートして低域特性を改善しました。
D級出力段の電源の電解コンデンサの容量を1000μF×2から、倍の2200μF×2に増量して低域特性を改善しました。
電源スイッチに照光式メタルプッシュスイッチ(橙)を使いたかったのと、電源を切る時のポップノイズが発生しないよう
に、TDA7491HVのスタンバイ機能を利用
しました。
Pch
MOS-FETをロードスイッチとして回路に使い、スイッチ接点に大電流を流さないようにしました。
電源スイッチのB接点でTDA7491HVのSTBY端子を0Vにすることで、出力を止めてポップノイズを防ぐ、
またヘッドホンのプラグを差し込んだ時にも、ヘッドホンジャックのスイッチ接点でSTBY端子を0Vにする、
さらにACアダプタのプラグを抜いた時にも、DC電源ジャックの電源切り替え接点を利用してSTBY端子を0Vにする、
と一応あらゆる場合を想定してポップノイズが発生しないよう
にしてあります。
ただしヘッドホンを耳に当てたままヘッドホンのプラグを抜き差しすると、耳に良くないことが起こる可能性があるので、それだけは止めた方が宜しいかと存じます。
改造に邪魔なパーツを取り除いた状態のLXA-OT1の基板。
改造後の回路図
配線完了後の基板表の写真
配線完了後の基板裏の写真
ケースの蓋側の一部を切除した写真 |
ケース(タカチMXA3−11−11S)のフタを組む際に、フタの内側が基板の部品に当たって、横方向にスライドできないため、一部をカットしました。 |
ケースの蓋をテープで仮止めした写真 |
ケースの前後パネルの組み付をセルフタッピングネジで行うために、フタとソコが前後方向でズレた状態のままネジ溝を切ってしまうと、後に修正が困難になりますから、端面を揃えてテープで仮止め
しておく必要があります。 ケースの下に鉄(SS400)製の重し(厚9×巾82×長100 重500g位)を取り付けてあります。 |
完成した写真
モノリスに合体したLXA-OT1
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