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歪率は無帰還ではかなりうねっていますが、負帰還をかけると素直になり、2%THDで12Wが出ています。
あらためてSV811-10シングルの試験機を組みました。Ep=464V,Ip=95mAで、Eg=-10.7Vです。カソードチョークだけだとEgが+24Vになるので自己バイアスをかけてEgをマイナス領域にしています。DFは無帰還で約2、8dBの負帰還をかけて約6です。無帰還でもそこそこいけます。出力は最大16Wまで伸びています。
苦節半年、ようやく新しい電源モジュールとOPTモジュールができました。恥ずかしながら写真を投稿します。電源モジュールにはPMC-500HGを使い、予算の関係上チョークではなくセメント抵抗でリプルフィルターにしています。リプル用コンデンサは交換できるよう脱着式にしてあります。シリコンダイオードのブリッジでDC500V近辺と倍電圧で1000V近辺が出ます。まだ恐ろしくて1000Vは使っていません。OPTにはソフトンのRW-40-9.5を使いシングルとプッシュプル兼用にしてあります。また負帰還抵抗をロータリースイッチで10段階選べるようにしてあります。
SV811-10シングルの歪率です。2本の不連続線からなるように見えます。動作点でのEg=10.4Vですからグリッドがプラスとマイナスの両方の領域に渡るあたりから不連続になるのでしょうか。負帰還は約8dBかけてDFが約4、最大14W(THD=7%)といえるでしょうか。THD=2%では6Wに下がります。動作点はEp=376V, Ip=114mAで、もっと電圧と電流を上げれば歪は小さくなるものと思われますが、持ち合わせの電源トランスとOPトランスではこれが精一杯です。もっと強力な電源を作りたいのですが先立つものがなくて...こんな光物に手を出すとは思っていなかった...だんだん深みにはまっていくようで・・・ようし貯金しなくっちゃ(^^;)。
SV811-10マッチドペアをたいまいはたいて買ってしまいました。6BQ5のカソードチョークが持ち合わせの中の球では一番合うようです。なかなかクリアーでよい音です。ざっと10W(7%THD)は出るようです。しばらくエージングをして、測定は来週にします。
以前作った6B4Gシングルに新たに作ったカソードチョークモジュールをはさみました。出力は5.5W(2%THD)出ます。カソードチョークをはさんだ方が重厚感と音域の広がりを感じます。でも811Aシングルの方が重厚感は勝ると思います。しばらくカソードチョークで遊んでみます。
B電圧を調整しないままカソードチョークをはさんだら電流が予想以上に流れてしまいP損失が18Wとmax15Wからオーバーしてしまいました。なぜでしょう ???。御存知の方がおられたら教えてください。あわててB電圧を下げたら出力も下がって4.5W(2%THD)でした。それでも10%アップになっています。
このアンプは4段アンプなので、球によるばらつきや組み合わせによって歪が大きく変化することがわかりました。従って歪の結果だけを見てカソードチョークの効果云々は言えないようです。難し過ぎる課題に足を踏み入れてしまったかも...
US8P→MT9Pのアダプタを作成し、だめもとで6BQ5をダイナミックカップルに使ってみました。使えないことはないのですが、やはり歪が大きくEL34にはかないません。
ダイナミックカップリングにEL34を使用した場合の歪特性です。6L6の場合より裸特性が悪くなっているのに負帰還特性が良くなっているのは負帰還が12から14dBと増えたためです。詳細な電圧測定をしてみると、主としてカソフォロの利得が約0.6から0.8に増大したために総利得が増えて負帰還が増大したと分かりました。なかなか設計通りにはいきませんが結果オーライとしましょう。μのもっと大きい球を使ってみたくなりました。
ダイナミックカップル部分をEL34に差し替えました。ロードラインを引くと歪が大きいかなと思いましたが、あにはからんや約10W(2%THD)が出るではありませんか。歪の打ち消し作用かもしれません。音もかなり満足に近くなりましたが、まだこれだという音ではありません。負帰還(12dB)を小さくしても歪は増すだけで小さくはなりません。無帰還では高音がキンキンで低音はスカスカですので私の場合はやはり負帰還は欠かせません。
ダイナミックカップルに6L6GCを使用した場合の歪特性です。6AQ5の時とはだいぶ形が違います。全体的に歪が減少していますが、特に普段聞く1W付近の歪が大幅に減っています。
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