2007年12月29〜30日妙法寺大会

(課題:1インチスピーカーで遊ぼう!)


事前案内などはこちらです。

 今回の課題は「1インチスピーカーで遊ぼう!」でした。  難題なテーマにもかかわらず予想を超えるエントリー数と素晴らしい作品が大集合し、 手作りオーディオの楽しさを満喫できた1インチスピーカー大会だったと思います。


機器など

 1インチスピーカーの試聴は、各自の持ち時間を5分間とし、アンプの説明と音楽再生をこの時間内に収めて頂きました。試聴音楽は、課題曲がオスカー・ピーターソン・トリオの「You Look Good To Me」(約1分40秒間を再生)と、各自が持参した曲を約2分間としました。

音源
   
 「手作りアンプの会」のCDプレーヤに上野さん設計 蝦名作24bitR-2R(ローパスフィルタ付) DACを接続して使用しました。
スピーカー
試聴用
アンプ


 1インチスピーカーは、大塚さんの100W半導体無帰還アンプで駆動しました。
スピーカー
 
 アンプ部門の再生は、例によって、昔マリリンモンローのPAに使ったというスピーカーを使いました。箱の基本設計がPA用との事で、超低音はあまり出ませんが、大口径ウーハーにホーンスコーカ、ホーンツィータの組合わせは余裕の迫力があります。



新事務局長の
開会挨拶

2007年冬のお寺大会 1インチスピーカー試聴


記録係がメモを紛失したため、記憶を頼りにコメントしています。

試聴の様子
1.    大塚さん
2way、4スピーカ。ウーハは1mmバルサを利用したバルサコーン。 箱は月桂冠大吟醸です。 箱の内部に段ボールで支柱を組み込み、スピーカーユニットはそれに取り付けています。
大音量は無理ですが、バランスのよい音でした。
2.
内田さん
3Way4Speakersで、アルミ加工パネル。 家庭での設置状況の制約で、横幅11cm以内で製作しています。 ネットワークで低域をブーストし、さらに低音を出すようダンパを切除したら、逆にパワーが入らず失敗したとのこと。
パワーを入れなければ、バランス良く鳴っていました。
3.
松川さん
これはもう説明の必要がありません。お寺設置の巨大なJBLスピーカーのミニチュアモデルです。 100円ショップで材料を集めたとのこと。スコーカーまでは搭載していますが、スーパーツゥイターがありません。気付いた人は少なかったかも。低音は無理ですが、広い部屋でも十分な音量でした。
4.
上野さん
ユニットに発泡スチロールの直径20cm、重さ9gの振動体を取り付けています。
振動板の重さと、面積の効果で低音が出ており、バランス良く鳴っていました。
5.   石田さん
ホーンをボール紙で作成。fcを250Hzで設計されたようです。中高音の音圧が高く、よく通る音で鳴っていました。
6.
荒木さん
ウーハーは、スピーカーの元々の振動板を切り取り、8cmコーンを取り付けています。 ネットワークで2ウェイ化しており、 箱は家にあったものだそうです。
大入力は無理でしたが、バランスの良い音で鳴っていました。
7.
堀尾さん
酒マススピーカーとのこと。スピーカーが中に落ちるハプニングがあり、ホーンの奥のユニットが時々見えなくなっていました。
取付け強度が不足のため、ビリビリ響いていましたが、ホーンの効果で中高音はよく延びていました。
8.   村嶋さん
模造紙の筒にペーパータオル等を詰め、下向きにユニットを4個取り付け。 反射板も設置したナニワレフ型スピーカーです。
独特の雰囲気の音でした。
9.
河内さん
TQWTでユニットは2発。100Hzでの設計とのこと。 ファルカタ 6m厚を使用したら、柔らかすぎて加工に苦労したとのこと。パワーは入りませんが、聞きやすい音でした。
10.
蝦名さん
4パラのスパイラルホーン(長岡D112改)。広い部屋でも低音が出るように、 ホーン開口部に反射板を取り付けたとのこと。ホーンはそれほど効いていないとのことですが、それでも低音が延びて耐入力が高く、バックロードホーンらしく鳴っていました。本人曰く、「低音が出ていない」とのことですが、自宅のスーパーウーファーとの聴き比べでしょうか?
11.  
三上さん
WesternElectric 31Aホーンのセカンドソース。 1インチのスロートアダプタで取り付け。カットオフは300Hzとのこと。本家のWEより良いそうですが。
低音は無理でしたが、中高音の音の延びはさすがです。
12.
内山さん
段ボール製TQWT。今回の1インチスピーカーのリファレンスです。(意味不明?)確かに、私の家で聞いた音と同じ音が出ていました。
13.  
安江さん
ペットボトルの底を振動板に取り付け、 ボトルの中に水を入れてデッドマスに。 今回は自由曲のちあきなおみに水の量をチューニングしたとのこと。
人の声に独特の雰囲気がありました。
14.
大庭さん
折り曲げホーンで、 ユニットは2発。中高音が綺麗に延びていて、聞きやすい音でした。
15.
大塚さん
スピーカーをアンプ(秋月で2個900円のTA7252AP)に内蔵したもの。便利につかえそうな構成です。
16.
桑折さん
マーチンD−28フォークギターにユットを取り付け。 バスレフポート有り。浜松からいらしていたので、てっきりヤマハと思っていました。
ギターの音と思いきや、普通に鳴っていました。
17.

三村さん
トラクトリックスホーンで、300Hzでカットオフさせているとのこと。大型の箱は低音再生に有利なようで、かなりの低音が出ていました。中高音も、ホーンの効果で延びていて、音量も十分でした。
18.
古館さん
TQWT折り曲げホーンです。 塗装がとてもきれいでした。箱が小さいせいか、低音は出ないですが、まとまりのある音でした。
19.  
高見さん
門松スピーカー。白い部分は折りヅルです。塩ビパイプ製で、 JST形状のバスレフポートがあります。パイプにはボッフルを採用。
フュージョン系の音楽だと、力強く鳴っていました。

人気投票結果
一人一回の挙手で投票を行いました。
低音の延びと、耐入力の高いものが高得点を得たようです。
11票 蝦名さん
8票 上野さん
3票 桑折さん






自慢機器発表



アンプの部

1.
  鈴木@埼玉さん
1Hzまで再生可能というトランスを使った300B PP。残念ながら、トラブルで音出しできませんでした。
2.
鈴木@座間さん
ハードディスクのケースを利用したPCL86シングルアンプ。聞きやすい音とケースのユニークさで、注目されていました。
3.
桑折さん
5J6シングルステレオアンプ。
4.  
清水さん
5.   増田さん
三栄の6BQ5シングルのキットを改造したもの。クワッドOPアンプを使った負性抵抗をカソード抵抗にしています。
見た感じは危なっかしいですが(失礼!)、出てきた音はオーソドックスでした。
6.   徳永さん
7.  
高間さん
昔作った40KG6ASEPP-OTLアンプ
OTLアンプらしい力のある低音が出ていました。
8.
本村さん
2A3 シングル ロフティン ホワイト。不調のため、あまり音出しできませんでしたが、聞きやすい音に仕上がっている印象がありました。
9.  
村嶋さん
ITT 4212HPPアンプ。大型で、明るく輝くフィラメントに皆が注目しました。巨大真空管の力のある音を聞かせて頂きました。
10. 安江さん
アサヒビールの缶に組み込んだPCL86超三アンプ。製作の苦労話を紹介して頂きました。音もいいですが、デザインに注目が集まっていました。
11.  
河内さん
エミッタ接地増幅1段とエミッタフォロアのシングルアンプ。聞き疲れのしない音に仕上がっていました。
12.
木村@仙台さん
6L6のための(他の五極管に差し替えるかも)シングルアンプ
13.   三村さん
ZENアンプ。半導体アンプらしいくっkりした音でありながら、うるさくない音でした。


スピーカーの部

1.  
安井さん
6dB/octネットワーク使用小型高音質スピーカー(無線と実験掲載品) 。アンプとの組合わせの効果もあったようですが、聞きやすく余裕のある音でした。
2.   石田さん
Mg2WaySP。アンプは、EL34s。迫力のある音でした。
3.   石田さん
Mg2WaySPと課題スピーカーのホーンとの組合わせ。アンプは、EL34sとお出かけ半導体アンプ。ホーンとのつながりもスムーズで、余裕が感じられました。
4.
古館さん
13cmJSP方式。30Hzまでフラットに再生するとのこと。バランスのとれた音でした。
5. 古館さん
15cmJSP方式のスピーカ。低域限界は上のスピーカーよりも高いとのことであるが、大型であるため、余裕がある音でした。
6.
蝦名さん
1インチ課題スピーカーのユニットをFOSTEX FF125Kに変更し、PT-R5ツィータを追加したもの。バックロードホーンの迫力がありました。



その他の出品アンプなど


荒木さん 50Wデジタルアンプ

荒木さん プリアンプ

村嶋さん  2SB205PPアンプ


宇多さん チューブチェッカー超三(6550)



アンプ測定機器(高間さん)

アンプを測定中



オークション

宇多さんと高間さんによるオークション。多数の出品、ありがとうございました。











 今回も、会のホームページの地域別掲示板内 関東掲示板へ会場の様子を掲載しました。
2008/03/07 文章:上野、北裏、蝦名、写真:堀尾、上野、北裏、蝦名、編集:蝦名

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