昨年暮れにトランスを使ったプリを作りました。いわゆるパッシブプリというものです。二次側に23のタップが出ており出力を可変するもので増幅機能はありません。トランスによっては帯域が狭まったり、ひずみが増えたりするものですが今回使用したタイのSACという会社のアッテネーター用のトランスはスーパーマロイを使いインダクタンスも1,100ヘンリー(ソーターの同種のトランスの2倍以上)あります。あまり期待してはいなかったのですがインダクタンスが大きいせいか低域も十分出ていて音も中々いいです。抵抗を使ったアッテネーターだとどうしてもエネルギー感が特に音量を絞ったときに失われがちになりますがトランス式ではこの音痩せが軽減されますし出力インピーダンスが低くなりますので接続コードを伸ばしても高域の低下が抑えられます。また、何と言っても増幅素子がありませんのでノイズフロアが格段に下がりSNが抜群です。今までは窪田式のFETプリを使ってきましたが最近はこのパッシブプリで聞いています。一般的にはロータリースイッチで切り替えるのですが信号経路を短縮するためにリレー切替と凝ってみました。トランスの製造メーカー SAC Thailand http://www.sacthailand.com/トランスの入手先 Diy HiFi Supply http://www.diyhifisupply.com/トランスはペアで約400ドルでした。