Evolve Power Amplifiers * Links


インバーテッド・ダーリントン 無帰還 DC

2SJ49/2SK134 ×4 SEPP AB150W ステレオパワーアンプ

MJ無線と実験 1991年2月号 発表

本文へ
ここをクリック
してくださ


MJ無線と実験 第3回(1990年)自作アンプコンテスト参加
**** トランジスターアンプ部門 2位の作品 ****

MJ無線と実験自作アンプコンテストには、自分自身の実力の程を世間に問うために参加しました。
人前に出るのが恥ずかしい性格でありながら参加したのは、かなり自分のアンプを自慢したかったからのように思い出されます。
参加して、他人のアンプを見て初めに感じたことは、まず自分ではこんなことはしない、なんの面白みもない、無意味な、自分よりセンスの劣るレベルの低いもののように見えて、反発と哀れみと嘆きに駆られました。
しかし、音出しになると、真空管アンプでも音域が広くノイズのないものがあり、なかなかのものと感銘を受けました。
見た目で分からない制作者の技量、こつこつとやって来たその人なりの方法論というものが、審査する人には見えているのかも知れないと思うコンテストの評価でした。
短い時間でしたが、実際に人それぞれのアンプを見て聴いたことで、個性的であることの楽しさが参加者の共通項と認識しました。


ケースは鈴蘭堂のSR-3U438(398)×160(145)×345(330)、フレームは鉄で丈夫に、前後のパネルとシャシーはアルミで加工しやすくなっている。
日立のパワーMOS-FET 2SJ49/2SK134をペアで、フレックスTF1310-A2という放熱器に取りつけた。
4並列接続でステレオ構成だから、8枚の放熱器が並ぶ姿は壮観だが発熱量も大きいため、ケースの通気性をよくすることに苦労した。
フロントパネルはアルミの冷たい質感を無くすため黒のビニールシートを貼りつけた。
電源スイッチは、内部のスペース的制約から横向きに取りつけた。
入力ジャックと電源コードの引き出し位置を離したデザイン。
入力ジャックJ102と出力ターミナルT603Gはスーパートロン製で金メッキされている。
ブロックコンデンサーはナイロン製のバンドで束ねて取りつけたので、付属の鉄製金具は使っていない。
熱がこもるのを防ぐためと、外から調整ができるように、底板をくり抜き、アルミチャンネルで補強した。

 

放熱器は配線をしたままで取り外しできる。
整流回路は配線抵抗のバランスを取るために、配線の長さを等しくした。

電源の配線を取り外しできるように、ラグ端子をネジ止めする方式にした。

基板は最小のパターンを追求して3角形になった。
Lch基板

ドライブ段MOS-FET 2SJ78/2SK215のソース電極であるフランジに、配線コードのラグ端子をネジ止めした。

その他の配線コードは部品のリード線に直接半田付けしてある。

Rch基板

ドライブ段MOS-FET 2SJ78/2SK215にナンバーを振って管理し、これを取り替えて出力段のアイドリング電流を調整した。

本文へ


Copyright © 1997 Shinichi Kamijo. All rights reserved.
最終更新日: 2000/06/18 23:19:57 +0900


Evolve Power Amplifiers * Links