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サーミスタによる
ファンモータコントローラ ーを製作

 

サーミスタで検出した温度に応じてファンモータの回転数を変えることのできるコントローラを製作しました。

ファンモータに加える電圧を下げると騒音がぐっと減るため、必要十分な風量が得られる回転数に保つ回路を考えました。

ファンモータに加える電圧を下げ過ぎるとモーターが停止して大電流が流れるために、停止しない程度の電圧に下限を維持する必要があります。

ファンモータに加える電圧の上限もモータの定格を超えない電圧に制限しなければなりません。

よって温度によって制御できる電圧の範囲は、上記の下限と上限の電圧の範囲となります。

制御する温度の範囲を20℃位から60℃位とし、20℃以下はモーターが停止しない電圧にして、60℃以上ではモータの定格電圧をフルに掛けるようにします。

ファンモータとしては比較的に低い電圧でも回転するF&P SL12025LL12-6-Pを選択しました。

使用したサーミスタは芝浦電子PBP-41E-SD2です。

下図はサーミスタの温度対抵抗値の特性グラフです。

グラフから判断して、およそ5kΩから1.5kΩの範囲で制御できる回路をシミュレータで考えました。

サーミスタの部分はR1で、これを変化させて、ファンモータの代わりにしたR4(100Ω)に発生する電圧を見ます。

抵抗(R1)対電圧特性

 

製作した回路


ツェナーダイオードHZ7Lの電圧は、実測6.5V程度のものを使用しました。
モータと並列の100μFはモータに発生する電圧のリップルを減らすためで、リップルがあるとモータ音が大きくなります。

製作した基板(基板サイズ15mm×35mm)

基板の固定はトランジスタの放熱を兼ねて、トランジスタの穴をビス止めします。

全体写真

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