(2457)09/20_04:51
問題ないです (宇多@茨城)
ダーリントン接続部分を一素子と看做して直結二段アンプ、終段は抵抗と初段による抵抗分割型 C-B NFB (P-G NFB) 構成だから、セーフです。
R-divided と私が呼んでいる、拙 HP の 2SK3689-01 D-G NFB アンプ同様です。 そして初段負荷を能動素子にすれば超三結アンプになります。
(10年以上前に、超三結アンプをカソフォロ類似と見立てた方がおられました。)
(2458)09/20_20:24
回路について (潮名誠之)
蝦名さん、宇多さん、コメントありがとうございます。
回路は宇多さんのおっしゃるとおり、超三結アンプの帰還管を抵抗に置き替えたものです。
この形式の増幅回路は、C-B間に信号を入力し、C-E間から出力を取り出しています。
これはコレクタを共通端子とする増幅器、すなわちエミッタフォロワなのですが、通常のエミッタフォロワと異なり、B-E間にドライバー管の内部抵抗がぶら下がっているため、完全なエミッタフォロワ動作にはなりません。
このアンプは2次歪みが大変大きく出ています。
文献によると、Trシングルアンプ(エミッタ接地回路もエミッタフォロワも)の歪みはドライブインピーダンスによって大きく変化するということなので、ドライバー管の負荷をいろいろ変えてみましたが、歪率を下げることができず、結局オーバーオールNFBを併用しています。
ダーリントン接続というのは、考えてみれば歪増大回路なので、シングルには向かないのかもしれません。
ベース接地回路の方が低歪化の期待ができそうなので、目下テストアンプを試作中です。
文献:金田明彦:「最新オーディオDCアンプ」(誠文堂新光社,1988年)
(2459)09/20_21:08
うーん< (宇多@茨城)
たしかに終段の Tr は C-B 間入力だけど、ダーリントン構成を一素子と看做すと、 B-E 間入力の E 共通回路に見えるのです。
初段の抵抗負荷に生じる信号がダーリントン構成への C-B 間入力に見えるけど、NFB 用の逆相であって、圧縮された初段の P-K 間信号が B-E 間に入力されるから、ダーリントン構成は E 接地になってしまうのです。
超三結でも同じことで、終段はカソフォロではないと考えました。
(2460)09/21_05:29
無題 (蝦名@茨城)
コレクタ−ベース間の信号帰還のことを言い出すと、全てのトランジスタが交流領域ではCobを介してコレクタ−ベース間の帰還があります。これに厳密な定義を適用して「レギュレーション違反している」と判断することは考えていません。
逆に、このあたりを逃げ道につかう手があるかもしれません。