(2818)07/27_20:42
出力段がカットオフ (蝦名@茨城)
なんか変だなと思って上条さんのサイトを眺めていたら、出力段のカットオフを止める帰還回路が抜けていますね。色々な方法があるだろうと思うのですが、上条さんの回路(図27)をそのまま活かすのであれば、Q6、Q8のエミッタにダイオードを入れ、Q1、Q3のベースに接続する必要があります。逆にQ2,Q4のエミッタはQ6、Q8のベースに接続ですね。
(2819)07/27_22:50
カレントミラーPP (高宮@島根)
1. 増田さんの言われるように、この回路は一見 カレントミラーのように見えますが定電流回路とはちと違いませんか。
入力電流が出力電流に依存して決まり、入力電流は負荷抵抗と無関係に一意的に決まりません。
1a. 回路動作はエミッタ抵抗VR1で多少直線化したQ1のエミッタ電流をエミッタ ホロアQ2とQ6で電流増幅している。 従ってQ2と Q6のHfeに依存した電流が出力される。 但し、Q1の電圧利得はVR1とQ2の入力抵抗の比で決まる数dBの値があるので、僅かな帰還が掛かっている状態ではないでしょうか。
1b. 終段のバイアス電流はどんな回路構成であろうと音楽信号に無関係で、この回路だけでは無いはずです。
1c. この回路はOPアンプの出力電圧と同じ電圧が出るトランスリニア回路ですか。
2. 上条さんの回路とは異なりますが、蝦名さんのご指摘のような新たなダイオードは不要です。
この回路は比較的部品数が少なくていいと思います。
3. VR1でQ6とQ1のVBE IC 特性の補正をされていると思いますが
3a. 終段のバイアス電流は何mA位に合わせていますか この回路はAクラス動作でしょうか。
3b. Q3のエミッタにも新たな抵抗VRを入れるとQ6とQ8の電流の対称性は改善しませんか。
(2820)07/27_22:54
現実に鳴っております (fuka@福岡)
蝦名さんのご指摘ですが、上条氏の回路(図27)は発表後直ぐに制作し今でも鳴っております。この回路は上条氏のページ
http://tezukuri-amp.org/evo/amp/tech/current_mirror/index.htm
「4. ウイルソン・カレントミラー」のQ2をダイオードQ3をMOSFETに置き換えたものと考えています。バイポーラトランジスタで同様の回路を作ってみましたが、出力電流が取れずスピーカーは鳴らせませんでした。Q3をダーリントンにしないと駄目なようです。発表の回路は机上設計ではなく実際にスピーカーをガンガン鳴らしています。
このアンプはカレントミラーの説明ページ
「2. ベース電流補償型カレントミラー」をプッシュプル接続したものです。
Q1,Q2,Q6は一緒にネジ止めし、ワイヤーで空中配線して実装しています。簡単な回路ですのでシミュレータで動かしてみて下さい。Q2とQ6でダーリントンを形成していますから最大出力時でもR11には200μAP-P位しか流れません。普通のオペアンプで問題なくドライブできます。
(2821)07/27_23:55
無題 (蝦名@茨城)
出力が取れないという意味ではなく、本来の目的である出力段のカットオフを防ぐという意味で書き込んでいます。この回路をシミュレータで動かしてみると、Vbeの大きなトランジスタの場合は大出力で出力段がカットオフします。
Vbeの小さなトランジスタだとカットオフしない範囲が広くなりますが、バイアス電流がかなり流れるようになります。トランジスタの組み合わせがかなり効くようです。
(2822)07/28_00:04
無題 (高宮@島根)
私もシミュレーションはしてみました。
しかし、どなたがカレントミラーとつけたか知りませんが、名前と動作は異なりませんか。
No.2820でfukaさんもダーリントンと解釈されているようですが、ミラー回路の名前は適当ではない様に感じます。
カレントミラー はミラーさんが考えた電流反転回路のはずです。
増田さんのご指摘のような終段の前に更にドライバーも不要ですね。
(2823)07/28_00:37
無題 (蝦名@茨城)
たぶん、ダーリントン動作になっていると思います。Q2、Q4が無いと出力電流が取れないです。
カレントミラーではないという意見には同感ですね。高宮さんの書かれているように定電流回路とバイアス回路をうまく組合わせたような動作になっているのでしょうか。
(2824)07/28_07:22
ウイルソン変形・・・ワイドラー変形? (masuda@東大和市)
みなさん、それぞれ回路の理解されてますね。
当方も本回路とウイルソン、ワイドラー混同しまして失礼しました。
当方の表現だと、本回路は、@DCバイアスはワイドラーカレントミラーで、AAC信号増幅はコンプリワイドラー中点入力のエミッタフォロワと理解してます。
通常のアンプがVbeマルチプライヤバイアス回路を嫌って、何か新しいアイディアはないかと考えたのでしょう。
Q2Q4がワイドラーベース電流改善用なのですが、信号増幅では終段ダーリントンの前段の役目を成すのは面白いです。
(あと、正転アンプとすると入力電圧は正転端子入力が良いのでは?)