最近外道が静かですので、変なアンプを載せてみます。これはWEの710Aという球を使ったアンプです。写真ではゴチャゴチャして解り辛いと思いますがこれでもチャンとしたオーディオアンプです。電極が剥き出しの状態ですが、これは撮影用にアクリルの保護板を外してあるためで、動作をさせるときは保護板により安全です。さて、WEの710Aはクランプに挟んであるため解りにくいのですが、VHF用の直熱3極管です。この球のアノードにはフィンが付いていて強制空冷で使用します(ファンを付けてあります)。このため、小型ですがPa=200Wもあります。回路構成は初段が6SN7のSRPPで出力を直結したドライブ段はこれまたUHF用の6442という球(キャップをかぶっている部分です)を使い、終段との結合にはツェナーダイオードにてつないでいると言うようにDC的に初段から終段までつながっているいわゆる全段直結アンプです。変な構成(いつもそうですね)ですが、音は710Aのトリタンのフィラメントである特徴がよく出た高音のきれいなアンプです。