第264回 関東三土会(2025年10月18日)

総括


2025年末お寺大会の提案(未決定事項)

出品作品

提案・2025年末お寺大会の日程について 三上 さん
 今年も年末の恒例行事よろしくお願いします。
出品者のコメント:
8012シングルアンプ 高間 さん
 8012という珍しい球のアンプを再調整して見事にリファインされています。動作点などの見直しで特性的にもかなり改善されていました。
出品者のコメント:
AP30215D D級 浅川 さん
 超小型のデジタルアンプですが、見かけによらずかなりのパワーがあって充分にスピーカをドライブしていました。発熱もそれほどではないようです。
出品者のコメント:
アンプボードに使われているものはAP3015Dです。単価は345円です。
今回紹介したものは、接続図等の等の説明文が中国語でした。
今回の視聴に使用した電源はトランスから整流して定電圧化したもので17vです。
最大供給電圧が24v30w(多分4Ω)
最低動作電圧が8vとなっています。
このアンプボードはパワードスピーカー製作には役立つと思って視聴するために持参しました。
@DC電源で動作する。A小型である。B質感も良い方。C安い!という条件を満たしています。
以上、貴重な機会を頂きましたことを感謝します。

訂正項目 小高 さん
 前回のアンプで温度補償のセンサーの取り付けに不備があって温度補償が充分ではなかったが、改良したところかなりよくなったとのこと。実装面も結構重要なポイントですね。
出品者のコメント:
Dayton CF120、Peerless XT25SC90 2Wayのパワードライブ 石田 さん
 早くも冬のお寺大会課題のパワードライブ試作例のスピーカ。スタンダードに片側のスピーカにステレオアンプ基板(電源付き)を内蔵してもう一方はスピーカケーブル接続で駆動しています。
出品者のコメント:
北日本音響10cm シリアル・ケルトン型 Subwowoofer+DaytonAudio PS95-8 2Way Hiro さん
 フルレンジシングルコーンスピーカと内部のケルトン式サブウーファの組み合わせによる2Wayスピーカです。デバイダと特性補償をDSPを用いて行っている本格派で、仕上がり特性は小型スピーカサイズとは思えないワイドレンジで特性的にも優秀な仕上がりでした。
出品者のコメント:
通称「秋月500円ウーハー」ことFL100U229-1をサブウーハー構成にし、密閉型フルレンジを合体させた2wayです。フルレンジは同店で売ってる330円フルレンジSPの方が簡単に繋がると思いました。意外にパスバンドが広いのでフルレンジは3インチ程度でもイケそうです。 

詳細は以下URLで公開しています。
https://cyberpithilo.web.fc2.com/audio/s-kelton_2way/index.html
陶器スピーカー 関澤 さん
 もう大分以前に発表さたものですが、今回はネットワークも作り直され特徴ある無共振セラミックエンクロージャの良さが生きていました。
出品者のコメント:
 70φの小口径の中低域ドライバー(NS3-193-8A)ですが、Xmax:9.5mm P.P.の効果が得られていると思います。
しかし、大入力の時の歪は、Xmaxの60%辺りから聴くに耐えられなくなります。
 陶器のキャビネットは、金属の様な振る舞いをしますので、デッドニングが必須です。
20cm3Ways サブウーファ 土屋 さん
 先月に発表された3Wayスピーカのリファイン版。いつもながらキチンとデータ的な裏付けの下に作られている様子が伺えます。
出品者のコメント:
今回は3個の各ユニットの形状と配置を反射や回折を考慮し最適化したつもりです。滑らかな波面を作るという事ですが果たしてそうなったのかどうかはこのデータからは読み取れませんが聞く位置を変えたときに発生する急激な音質変化は少なくなったような気はします。

今回の皆様の発表は極簡単なのからユニークで奥深く芸術的な物まで幅広くあって大変刺激的で良かったと思います。
カオスの音 肥後 さん
 カオス現象に注目して、これを音表現できないかというアプローチが面白い。実際に例を聞いてみると一つの環境音楽?にはなるかもしれないですね。今回はプログラムだが回路レベルで実現できると使えるかもしれません。
出品者のコメント:
テレビでカオス現象を示す二重振り子を観て、カオス現象を回路で再現できないかと思い検討したところ、chua回路というカオス信号発生回路を見つけたので試してみました。
非常におもしろい波形が観測できたので、これを音にして聴いてみたいと思いましたが、そのままの信号では、ホワイトノイズのようにしかならなかったので、検討しやすいようにPythonによるソフトでカオス波形を発生させ、それを周波数に変換する方法でそれらしい音に変換できました。
 
詳しくはブログ記事をご覧ください。
 
【参考ページ】
カオス理論
二重振り子
三体問題
ステップアッテネータ 小林/櫻井 さん
 0.2dBステップのリレー式デジタルボリュームを作成、抵抗値を選べばステップ幅は色々できるとのことです。Arduinoとミニ液晶表示盤でコントロールしています。
出品者のコメント:
今回苦労したのは抵抗を正確に測定することです。Agilent 43301Aを4線式にして校正、秋月電子のDE5000も4線式プローブにして校正して、エアコンを24時間入れっぱなしにして測定値が4桁安定しました。インタフェースをSPIにしたので複数のLOGATTを直列につないで同時に制御できます。小林は基板を作っただけ。櫻井さんが制御プログラムを書いてくださいました。

XMOS/SSDAC 64倍速 櫻井 さん
 限られたデータ幅の中にオリジナルながらSSDACの性能向上を目指してよく工夫されていました。
出品者のコメント:
SPIインターフェースのDACを使っています。16ビットのデータを送るごとにCSをHIGHにする必要があるのですがこのHIGHの期間を1クロックだけにすることでギリギリDACの最大動作速度内に収めることができました。xCOREプロセッサの持つ、ハードウェアの機能をソフトウェアで柔軟に定義できる、という利点により容易に実現することができました。

(参考)
KiCadプロジェクト https://github.com/sa9ra1xken/hw_xSSDAC
XMOSソースコード https://github.com/sa9ra1xken/sw_xSSDAC

スナップショット


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