第241回関東三土会(2023年09月16日)

総括


出品作品

2Way スピーカー 土屋 さん
 何時もながらの自作ユニットによる大口径のサブウーファにフルレンジユニットを組み合わせた2Wayスピーカを発表して頂きました。
 流石に大口径らしい伸びのある低音がして、フルレンジとのバランスを取り直すと余裕のある音がしていました。
出品者のコメント:
制作途中の代物でお恥ずかしい内容でした、音は出たのでホットしました。
何故か原因はハッキリしませんが、自宅と会場では低域の出方にかなり差があります。
レイアウトの影響が大きいのかもしれないので次回はその辺も調べて見たいと思ってます。

ネットワーク付2Way SP. 石田 さん
 ほぼ1年ぶりのスピーカは前回のマルチアンプ駆動から今回は一般的なネットワークタイプの2Wayスピーカに変更されています。

 基本は無指向性スピーカに近いの構造なので再生音場が独特の感じになっています。
出品者のコメント:
 好評だった2WaySPをネットワークタイプにして使い易くしました。相変わらすクロスは変則ですが、これで結構パランスの良い音になっています。グラフの低音の膨らみは測定した部屋の影響かもしれません。
4cm径フルレンジ・スピーカー 浅川 さん
daytonaudioのdma45-4を0.74Lガラスビンに入れたバスレフスピーカーシステムです。
小径な事もあってユニットの高域特性が大変優れており、又バスレフポートにはT型の共鳴対策、ユニットはフローティングと凝った仕掛けが施してあって、素直でクリアーな音でした。
制作者の考えではガラスビンの振動音が少し出てるので何か防振対策したい、という事でしたが殆ど気にならないレベルではないかと感じました。
出品者のコメント:
資源として回収されるような空き瓶を活用してみようという発想が以前からありました。
今回は偶々同じ容積の適当な大きさの瓶が手に入ったのでこれに相応しいモノは何かを検討した結果デイトンオーディオのDMA45を使うことにしました。
このユニットは取付径がたったの40oφでFsも150hzは低音再生を諦めるべき代物とたかをくくってましたが以外にも80hzまでは出せることが判り嬉しい誤算でもありました。
先ず一台をほぼ完成状態にして音を出してみましたところまともな音で綺麗に鳴りました。
それは良しとして、低音を過大入力してしまった時に急に音が濁った音に変わってしまい
(ボイスコイル変形と思われる)もう一つ新品を買う羽目になりました。痛い出費でした。
そしてめでたく?この度の関東三土会への出品に間に合わせることが出来ました。
秋月10cm 300円 With 段ボール箱 BOX 高間 さん
YouTubeミヤジン商店のダンボール箱の前後を厚板で挟む構造を参考に、秋月300円10cmと組み合わせ作った密閉型スピーカー。
ダンボールの共振振動音が楽器の一部のように聞こえる曲と、楽器や音声から分離されダンボールの音として聞こえる曲とがあって、中々面白いデモでした。
ダンボール自体は薄く弱いですが、内部損失が大きいので思ったよりは真面に聞こえたと思います。「来年の寺大会はダンボール箱スピーカー大会で」という声がありました。
出品者のコメント:
Youtubeの宮甚商店で発表されたダンボール箱スピーカーの追試です。
私はいつもアンプを作っており、今回初めてスピーカーボックスの製作をしました。木工は苦手なので、簡単なものと考えこれにしました。
スピーカーはちょっとしたことで音が大きく変化するので楽しいですね。
これからは、アンプの製作に合間にこのような手軽なスピーカーにも手を出そうと考えています。
変態スピーカー 関澤 さん
英国タンノイのPA用同軸12cm2wayユニットを正12面体の箱に入れたスピーカーで、ユニットの製造メーカーはグッドマンだそうです。
さすがタンノイという音で少々驚きました、PA用といっても侮れません。バスレフも良くチューニングされていて、豊かな低音が出ていました。
出品者のコメント:
  PA用のドライバーで、1000Hzから3500Hzに+3dB程度のなだらか山があります。
  結果、ソノリティーに優れており、ボーカルに向いています。
  この特性は、電電公社時代の600-A型電話器の特性に近いものが有ります,
  その特性を活かしつつバスレフで低域を補正して、オーディオ用に近づきました。
雷 又は 花火 松川 さん
落雷音を直近で録音できたということで持ってきて頂きました、バッシという放電音とそれに続くゴロゴロ音が実にリアルに録音されていて驚きの声があがりました。
花火は打ち上げ地から100m程離れたところで録音したということでしたが、ボンという野太い打ち上げ音と、上空でのパーンという破裂音がクリアーに録音されていて大変リアルな音でした。次回はジェット機の離陸音を持ってきたいという事だったので期待したいと思います。
出品者のコメント:
ZOOM F3 Field Recorderで録音したものを披露させていただきました。
雷の録音は9月15日のもので出来立てほやほや。
https://newmarkmanncaffe2.blogspot.com/2023/09/blog-post_19.html
8月5日の花火は
https://newmarkmanncaffe2.blogspot.com/2023/08/blog-post.html
https://newmarkmanncaffe2.blogspot.com/2023/08/blog-post_8.html
8月31日の花火は
https://newmarkmanncaffe2.blogspot.com/2023/09/blog-post.html
ショートリング・アクティブ回路 松岡 さん
アナログ電源トランスの漏れ磁束を、センサーコイルと打ち消しコイルを使い、アクティブなフィードバック構造で10%まで減らす方法を測定器を使いデモして頂きました。
前回のシステムに加えて、今回は鉄板のシールドを追加したという事でした。
もしかしたら電源トランスと出力トランスを密着させた構造の真空管アンプができるのかもしれませんね。
出品者のコメント:

スナップショット


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