第229回関東三土会(2022年06月18日)

総括



町を歩く人も大分多くなってきました。
とは言え、年よ(ゴホゴホ)の多い当会は慎重にかつ活発にオーディオ論議を行いました。

出品作品

JBL Control Wave改 土屋 さん
85年のJBLで、スコーカーがJBLでは珍しいドーム。低音が出ないのでウーファは交換したそうです。
出品者のコメント:
Cntrolシリーズの低域はHiFi用としては今一なのでウーファーを交換しバスレフ穴を塞ぎネットワークの最適化を行いました。
キャビがとても重く形状も工夫されているためなのか、箱共振の小さいのが印象的でした。
φ50mmのミッドレンジは小型軽量でなかなか優秀、多分ネオジウムを使ってると思います。対してツイーターは今一の感じでした。




飛びねこ 10cmダブルバスレフBOX  秋月500円SPとTBとの比較 高間 さん
"飛びねこ"のダブルバスレフの箱を、スピーカーを取り替えて試聴しました。
木ネジでは無く、ビスなので簡単に何度でも取り替えられるとのこと。
測定データもあり、スピーカーによってバスレフの効果や音の違いを聞くことができました。
出品者のコメント:
10cm 2Way小形SP 内田 さん
移動先で聞けるように、購入した持ち運び用の箱に入る大きさ、と言う縛りで作ったスピーカー。
内側を車用の防音塗料を塗るのが大変だったとか製作周りの苦労話が多く、「音はともかく」と言っていましたが、なかなかちゃんとした音でしたよ。
出品者のコメント:
バウンダリーマイク 大塚 さん
鉛をベースに作ったバウンダリーマイク。
1kg の鉛を溶かしてお皿に流し込んで2個の塊を作り、真ん中に穴を空けてマイクカプセルを取り付けてあります。
流石鉛でずっしり重く、どのように違うのか実際の録音データを聴いてみたいところです。
出品者のコメント:
SDプレーヤー By SSDAC 肥後 さん
旭化成の新しいチップを使ったSSDAC。ピン配列が変わったのでプリント板を起こし直す必要があり、2層プリント板に仕上げています。
リチウムイオン電池を2本使い、チャージポンプで負電圧を作ることでDC構成としています。
流石のできですが。年寄りには表示が一寸きついかな。
出品者のコメント:
microSDメモリに入ったWAVファイル(44.1k/16bitのみ)を16倍24bitスーパーサンプリングで再生するSDメモリプレイヤーです。単三型リチウムイオン電池2本で、1回の充電でおよそ5時間使えます。出力はLINEと、VR付きイヤホン出力の2系統です。
PIC32マイコンのライブラリの関係で、SD読み出しファイル名がショートタイプのみで英数大文字しか対応していないため、表示関係はおまけの扱いです。
製作記事は次のURLで、回路図等の資料と、マイコン、FPGAのオブジェクトファイルを公開しています。参考にしてください。
http://dj-higo.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-ab88f1.html
SDプレーヤー DAISO SP 石田 さん
中華製のSDメモリプレーヤー。リモコンが無いと \6k くらいだけどリモコン付きで \8k。使い勝手に難点はあるけれど、音は結構良いので水晶や電源を変更して使うつもりとのことでした。
使ったスピーカーは前回報告のダイソー 対向スピーカの共鳴箱付き。スピーカー本体は前回より小さくなっていました。
出品者のコメント:
 1枚基板のSDメモリープレーヤが中華製で出ていましたのでためしに購入、結構音が良さそうなので改造しています。

 改造点は搭載の水晶発振器(2箇所)の低位相ノイズへの交換とSW降圧回路のドロッパーへの変更です。

 もう一台追加購入した未改造と聞き比べてみました。電源は5Vの専用トランス電源を宛がっていますが、改造後はかなりのレベルになりました。

 スピーカは前回のDAISOの上半分を低域増強の共鳴管スタンドに載せたものです。
LANケーブルで作るPinコード 安江 さん
CAT8 の LAN ケーブルはツイスト線にもシ−ルドが巻いてあってこれで Pinケーブルを作ると音が良くなる、ということです。シールドは片側のグランドにしか繋がないのが要点。
CAT6 は全体のシールドしか無かったと思いますが、CAT8 だとダブルにシールドしてあるんですね、知りませんでした。
出品者のコメント:
 カテゴリー8…のLANケーブルで作るPinケーブルのお話をさせていただきました。
発表の内容より…前夜に急いで作ったスチレンボード上の“コードの分解見本”がお気に入りです.

振動センサー 土屋 さん
ヘッドフォンのユニットのコーン紙におもりを付けてマグネットの方をスピーカーボックスに貼り付けて箱の振動を測定するセンサー。ソフトは無料のREW。
実演してもらいましたが、簡単に測定でき、場所による違いもすぐにわかる優れもの。
箱製作へのフィードバックが楽しみです。
出品者のコメント:
USB接続ヘッドセットのUSB接続部とレシーバー部を有効活用した測定システムでスピーカーの周波数音圧特性と箱の振動特性測定が可能です。

詳細は以下ブログにあります。
http://jmkt38109.livedoor.blog/
録音データ色々 前田 さん
マイク位置と音の違いについての発表。最近変更したマイクアンプの違いについても比較試聴しました。
音の違いはわかりますがどのマイク位置が良いか好みが分かれそうです。
3点吊りマイクがホールの音を捉えていて雰囲気が出ているようでした。
出品者のコメント:
 バリバリのクラシックファンの抜作三太郎こと前田@厚木です。

 マイクの設置位置の違いを聞いていただきました。
 バウンダリーとホールの3点吊り機構を使った録音と客席後方のマイク、
 別の演奏では、ピアノの中に突っ込んだ枚マイク、ピアノ前、バウンダリー、演奏者後方です。
 家ではヘッドフォンで聴くことが多く(五月蝿いと言われてしまう)、それだとバウンダリーの方がクリアなのですが、スピーカーで聞くとホールの雰囲気が伝わって吊りマイクの方が良さそうです。
 皆さんの評価も分かれましたが、ホールの雰囲気が伝わる吊りマイクやピアノから少し離れたマイクを好まれる方が多かったように思います。

 5月の三土会で報告した、マイクアンプの変更前後での音も聞いていただきました。
 差はわかるのですが、どちらが良いか微妙です。

スナップショット


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