第228回 関東三土会(2022年5月21日)

総括


出品作品

EL3N サイドコンタクト管 シングルアンプ 高間 さん
 ギミックの一杯詰まった真空管アンプ。

 サイドプレスの球ばかりを集めたり、3極管、UL、5極管接続動作をマイコンで切り替えられたり、ギミックが盛り沢山の真空管アンプを楽しんで作っている雰囲気が伝わってくる。
出品者のコメント:
20cm3Way 土屋 さん
 ユニットの自作に萌える土屋さんの新作。

 今回は新たにアルミコーンのミッドレンジを開発し3Wayに挑戦したもので、迫力のあるワイドレンジのスピーカに仕上がっていた。
 アルミコーンはビール缶を使用したとのことで何時もながらその発想と手際に感心する。エンクロージャも張り合わせバッフルや曲面サイドなど工夫が詰まっている。
出品者のコメント:
久しぶりの三土会で楽しかったです。
個々の要素としてはそれなりの出来だと思いますが、全体最適という面では50%位の完成度でしょうか、気長に詰めて行きたいと思います。
「1Wの真空管アンプでも鳴らせる事」を一つの目標にしてきましたが、まだ問題がありそうな気がするので改善の余地があるか見直してみたいと思います。


オンキョー製 OM-OF101フローティングマウント+テパードダクト 浅川 さん
 地道に改良を重ねてきて、今回はバスレフポートにテーパードを加える工夫をされている。
 ポートに3角シートを織り込んだ内装円筒をはめ込んで近似的にテーパをつける。確かに印象が変わるが曲によって最適が分かれるかも。
出品者のコメント:
会の皆様有り難うございました。
やはり広い空間でないと今回の試みは判りにくかった事を感じました。改造の評価は今一つ
しかし、伸びしろはあるかなと思います。今までもダメ元で発表したものが多々ありましたので凝りてはいないです。
ダイソー対向SP 石田 さん
 前回のリベンジ?で今回はDAISOのスピーカの2個入り。エンクロージャはやはり100均のアクリルペン立て?をテープで貼りあ合わせたもの。

 CR(クロス200Hz)でDAYTONのウーファとマルチ駆動。無指向性のため臨場感が出やすい。
出品者のコメント:
 以前のDAISOユニット4個入りに対して、省エネ版で2個でも大丈夫そうなので再製作してみました。

 ケースは見栄えで上側のみ吸音材を入れていて中央の仕切りはありません。ユニット自体高域上がりなので、丁度真横を正面とするとほぼ特性はフラットになります。

 結構ユニークな形状のシステムの割りに特性も立派になって面白いスピーカになりました。
オーラサウンド デスクトップSP 関澤 さん
 有名なオーラサウンドのミニユニットを使った小型スピーカ。

 チークの単板を使った贅沢なエンクロージャで仕上がりも綺麗。そのお陰で、福よかでゆったりとした音色。流石に低音は厳しいがニアフィールドだと活躍しそう。
出品者のコメント:
トゥーイータ程の大きさのフルレンジです。
Mmsが6mmで、チタン合金のダイアフラムで、半球形で高剛性を保っています。
90Hz以下をサブウーファ1台で補うと結構使えます。
新マイクアンプ 前田 さん
 ECMのマイクアンプ改良版の紹介と一般販売されることになった生録CDの紹介。

 何時ものバランスコネクタ内蔵のマイクアンプを更に改良バリエイションも豊富になった。CDはピアノのソロだが残響との兼ね合いに苦労したとのこと。雑誌のCD評でも高評。
出品者のコメント:
 バリバリのクラシックファンの抜作三太郎 こと 前田@厚木です。

 ふと思いついた回路を蝦名さんが改良、基板化してくださり、自作マイクもだんだん良くなってきたと思います。
 これからいろいろな楽器を録音できたらデータをご紹介していきたいと思います。
SSDAC 16×24bit PCM1704 他 肥後 さん
 SSDACの集大成でPCM1704やPCM1795などの音を披露していただいた。

 レイアウトもキッチリとまとめられた自作基板とは思えない完成度でSDカードプレーヤ搭載などバラエティにも富んでいる。基板は販売されているのでSSDACも大分身近になって来そう。
出品者のコメント:
今回見ていただいたのは次の5種類です。
 
1.128倍16bit スーパーサンプリングDAC
・USB(Amanero384)入力
・128倍16bitスーパーサンプリング、マルチプライングDAC出力
・16倍24bitスーパーサンプリング、AK4490出力
・8倍24bitスーパーサンプリング、PCM5102出力
・8倍20bitスーパーサンプリング、PCM1702用信号出力(ピンヘッダ)
・16倍24bitスーパーサンプリング、I2S信号出力(ピンヘッダ)

2.PCM1704 16倍24bit スーパーサンプリングDAC
・USB(Amanero384)入力
・PCM1704専用SSDAC
 
3.PCM1702 16倍20bit スーパーサンプリングDAC
・USB(Amanero384)入力
・PCM1702専用SSDAC
 
4.PCM1795 Dual 16倍24bit スーパーサンプリングDAC
・USB(Amanero384)入力
・PCM1795モノラルx2構成SSDAC
 
5.16倍24bit スーパーサンプリングSDプレーヤー
・AK4490使用
・microSDカード入力(最大32GB,44.1KHz16bit WAVのみ対応)
・6.5〜9Vバッテリー対応
 
このうち2番のPCM1704を使った16倍24bitSSDACと4番のPCM1795を使った16倍24bitSSDACを聴いていただきました。
パワーアンプは以前発表したA級25W無帰還アンプ、スピーカーは今回土屋さんが出品されたものを使わせていただきました。
すべての基板の製作情報はブログにあげていますので、興味のある方はご参照ください。
 
DJ HIGOオフシャルブログ
http://dj-higo.cocolog-nifty.com/blog/

XMOS SDプレーヤー SSDAC付き 櫻井 さん
 SSDACを内蔵したSDメモリープレーヤをXMOSチップで1から開発、完成させたもの。表示もドットマトリックスで工夫されている。
 SSDACも更に応用範囲が広がってきている。
出品者のコメント:

スナップショット


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