第213回 関東三土会(2019年08月17日)

総括


台風10号が通過した後の猛暑日でした。この暑さにも関わらず、多数の参加者で盛り上がりました。

出品作品

45A級PPブレッドボード試作品 高間 さん
使用している45ですが、1999年にebayで18本購入したものからカーブトレーサでペアを選び、PPにしたものだそうです。出力トランスも買ってあったタンゴのU15-5です。電源はパワートランスレスで、3倍電圧整流してリップルフィルタを通して使用しています。感電防止のため、入力には山水のST-78トランスを使用しています。
周波数特性、電源のリップルなどをLTSpiceでシミュレートしていましたが、トランスのモデルはAnalogDiscoveryで測定した結果を反映させているとのことです。
出力は1%歪で4Wだそうです。
アンプの出力にスピーカーをパラに接続して、モノラル状態での再生でしたが、伸びのある素直な音でした。45とタンゴのトランスの効果が出ているようです。
出品者のコメント:
 
SB65WBAC25-4ダブルバスレフ+フローティングマウント 浅川 さん
フローティングは、2つのクッションを介してエンクロージャに取り付けています。視聴中に締め付けネジの調整をしてみましたが、あまり大きな変化は感じられませんでした。
鬼太鼓座の弓ヶ浜では超低域は無理ですが、空気感がよく出ていたと思います。レベルは低くなりますが、かなり低い音域まで再生できているようです。
ユニットの素性がいいので、フュージョン系の音楽再生ではアタック音がきれいにでていました。また、ピアノの音も綺麗に聞こえていました。
出品者のコメント:
参加の皆様ご指導ありがとうございました。
拙作はフローティングマウントというよりラバーマウントと呼んだ方がいいかもせれません。この構造は既に世にでていたということなのである意味恥をかかずに済んだきがします。
共振周波数の件はご指摘を予見できましたが改良後また測ってみようかと思います。

FreeDSP SMD A/Bチャンデバ内蔵アンプ3Dシステム 福島 さん
DC24Vのスイッチング電源が故障したため、説明だけになりました。
試しに、パワーアンプ部を使わないでライン出力で音を聞いてみましたが、ツィータとウーハのバランスがとれていない状態での再生ではあったものの、クッキリした音でした。次回のリベンジが楽しみです。
DSP基板にはI2Sの端子が出ているので、DACを接続すると簡単に音を出すことができるということですので、この部分での開発も期待できそうです。
出品者のコメント:
残念ながら運搬途中で壊れてしまった中華SW電源ですが、ダブル巻線のチョークが根本からポキンと2本とも折れていました。CCAW線のようでハンダがうまく乗らなかったので圧着スリーブで末端処理して修理し、ブラブラだったのを接着固定したので次回はきっと大丈夫でしょう(苦笑)
上の画像から順に構成を説明すると、木箱の中に24V-10Aの電源とaitendoの6ch無線リレーを使ったSP切替機が入っていて大きな7セグLEDはその表示用です、その左は電流・電圧・電力表示モジュール(ピーク電流・電力表示に改造してあります)。
黒いパネルはFreeDSP SMD A/B ver0.1基板とTPA3116D2 PBTL 4ch分のアンプで、外部RCA入力とLighting(iPhone)USB接続が選択できます。 DSPのファームは48dB/oct@148Hzの2.1chマルチ192kHz/48kHzサンプリング周波数で動作します。
小さな2wayはPeerlessの2インチとVifa XT25SC90-4の密閉箱パッシブ6dB/octネットワーク内蔵、(ユニット間を近接させるためフランジをカットしています)
一番下は4リッターの4次バンドパスサブウーハーでDaytonAudio CF120(11.5cm)を一発でダクト代わりのND140PRパッシブラジエターを駆動する構成です。

FreeDSP SMD A/B基板の情報は以下のURLで公開しています。
https://cyberpithilo.web.fc2.com/audio/freedsp/index.html
synphonic-MPD比較 石田 さん
Raspberry PiのUSB、HDMI、無線LANを停止して高音質再生に特化したソフトです。従って有線LANで接続することになりますが、無線LANルーターを介して使えばWiFi環境で使えます。
まず、Raspberry Pi3BとAoide Digi ProでSPDIFを出力し、ESS9038DACに接続した状態で聞いてみました。電源は、ACパックを使用しています。
デジタル系でまとめた良さが出ていて、くっきりした音で再生できています。
続いて、Raspberry Pi3BにI氏設計RASDAC基板からI2Sで出力し、ESS9038で再生してみました。電源はノイズ対策をしたリニア電源です。
くっきりした感じはそのままですが、奥行き感が出て、柔らかめの音になっていました。

当日の配布資料はこちら

出品者のコメント:
 最近嵌っているラズパイオーディオです。おもちゃかと思っていましたが、ソフトで化けるのがデジタルの面白いところですね。

 一般的なVolumioやmoOdeなども試してみようと思っています。
PCM5122RasDAC+Volumio 大塚 さん
Raspberry Pi3BにI氏が設計して配布したRASDAC基板を載せ、ノイズ対策をしたリニア電源を使っています。WiFiルーターも箱の中に入れていますので、これだけでWiFiでコントロールできます。
MPDソフトがVolumioということで、石田さんのsynphonic-MPDとの比較になりましたが、高音質化を図ったsynphonic-MPDに比べると音が太くなり、細かい音が出にくくなるものの、十分な音質で再生できていました。
この状態で、synphonic-MPDに入れ替えたときの音に興味が湧きます。
出品者のコメント:
 

スナップショット


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