お題は、西川さんのCDソースから岩崎宏美の聖母たちのララバイ、森山良子の涙そうそうその他。
CDプレーヤーは、SONY CDP-555ES スピーカーは、お寺所蔵のかつてマリリン・モンローの肉声を響かせたという由緒ある?JBLの超大型PAシステムで、38センチのダブル・ウーファーにホーンロード、ミッドは、2441、ハイは、2405(かな)。あとは一部会製作のスピーカー使用。
1775 + 6BM8 最初は会のSPで、その後JBLで試聴。 会のSPでは小出力を感じさせないはりのある音、JBLでは一転して、中音域がひっこむ感じはあるがバランスのよい音になる。 低音が豊かに聴こえるのは、JBLの箱の威力か。
正負の帰還をトランスの特性を利用してうまくかけて音を仕上げている。 低電圧放電管(スタビロ)が、シャーシ内に4本組み込まれていて、煌々と光る姿は、見た目も楽しめる。 JBLでは、制動が利いた控えめの音で、自然なボーカルと素直に伸びる低音が好感。
サブミニチュア管を使用した0.4Wのアンプ、途中で終段を5902から5987に差し替 えて試聴。 JBLとの相性がいいのか、やさしく聴きやすい。 いやし系のサウンドで小パワーのデメリットなどを感じさせない音。
CDプレーヤーとの間に上杉方式のX7 U7のフラットアンプを入れてドライブ。 しっとりとしたボーカル、伸びやかな低音は、シングルアンプとは思えない魅力。 2A3とトランスのコンビネーションが奏功? CDPとダイレクト接続にすると音が痩せた感じに聴こえるので、これをフラットアンプでバランスとのこと。
初段K163差動 2mA、ノンサーボでC結合、D736/B716のコンプリ後 K134/J49をド ライブ(回路図は、関東掲示板にあります)。 木製和風重箱シャーシは、お寺大会風にマッチ。 おとなしく自然でのびのびとした感じは、蝦名式と共通するよいところがあります。
6SN7は、以前はSRPPだったものを今回パラの直結に変更、ノイズキャンセラを搭載。 2A3は、シングルプレート。JBLとのクンビでは、分解能がありながら、低音の量感もあり、音が太く、ボーカルの陰影が豊かな感じ。 タマの直結の味なかなか。
電源は、16V 1.5Aスイッチングレギュレータを使用。 こんなもので、こんなイイ音が出るのかというアンプ。 たしかに分解能はいまいちだが、ボーカルの雰囲気感がなかなかによい。 危うし!ディスクリートアンプ。
130円のICを極限まで使いたおす。 制限時間2分でそれ以上はダウンの可能性アリなので、ボクシングの試合には出せない? 迫力のある低音とボーカルのエコー感は、ディスクリートアンプもタジタジ。
音が出る。増幅する。これで40円。まとめて買えば30円。 冬のお寺大会のお題のきっかけとなったアンプ。 結構いい音が出てたのは、電池駆動が秘密でしょうか? みんなが買うと、秋葉原で謎の品切れ現象が発生するかもしれません。 2分以上使えて、電池あがある限りはなっている40円には脱帽。
定インダクタンス型出力トランスを採用。 アクリルケースとパラプッシュと見間違えるミラー効果がひきたつアンプ。 NFのオン・オフ切り替えで試聴したが、無帰還のほうが圧倒的に音が生き生きと聴こえたのはレポータだけ? お題のボーカルがとてもとても自然な感じでした。
サンバレーの9Tアンプを参考に製作。6GW8の14V管を使用のため1本300円、PPで 8Wは立派。 低音の量感はやや不足気味だが、きれいな茶色のシャーシーに組まれたアンプで、ハスキーなボーカルが魅力的に迫ってくるあたりは、CPの高さに脱帽。 一本300円に、一本勝ちをきめられそう。
またも700円ICアンプ(反転式)登場。 三段重ねのアンプは、下が電源ユニット、真ん中が5600uFx4のコンデンサ・ユニット、上がアンプ本体。 お題の女性ボーカルが甘く響き、雰囲気満点。低音に独特の味があり、これが雰囲気感をもりあげている。
会員その他からのご寄付によるオークション。 売り上げは運営資金に。 軽妙洒脱な宇多さんの解説により、指値、上げ値、下げ値、即売なんでもありの楽しいものでした。
同じ回路でも作り手によって、いろいろな音の味を披露。 しかしいずれも本来の自然さで、基本回路の素性のよさを体現していた。
自然さになかにふくよかな落ち着き感を持ったアンプ。 (終段のFETの設計電流は、200mAです。)
会で製作会をするために、第一号に作った人柱バージョン。 実証実験の目的にしては、延長ジョイントを使用したノン・シールド配線、バイアス回路のトランジスタを終段FETと熱結合、シャーシーまでアルミ板から、切り出しと手の凝ったアンプ。 内部は完全モノーラル二台構成。 音は実にしっかりクリア。コワイ音のアンプ(タムさん)との声も。
オリジナルに極めて近い,音がなめらか。
荒川静香のイメージを美しくアンプに再現。 すべて標準部品で構成。 音像が豊かに広がるのは荒川静香のスケールがイメージか。 高域にスーっと伸びるの音は、アコースティック・ギターに抜群。
オリジナルに極めて近い,なめらかでつやがある。
特注電源トランス搭載。終段FETは、IGBTを搭載。 ふくよかでスケール感の大きいアンプ。 大電流素子IGBTに、本来の電流を流せばどんな音になっていくだろうと、思わず期待したくなアンプ。
オリジナルとかなり違う オリジナルより明るい音 クリアーでからっと”している。
通常は、終段のFETにジャンクション破壊温度近辺の電流、2Aを流しているそうで、この日は、途中で死なれたらまずいので、1Aに抑えて出品。 秋葉原のニチベイで買った300円のジャンクのケースで、モノ二台構成。 左右の顔が違う二台ながら、よく通る音というのは、作者の好みでしょうか。
オリジナルに近い,力感を感じた(電流に比例するのか?)
初段K58使用、電源はスイッチング・レギュレータ使用とのことでしたが、これを意識させることなく、半導体無帰還アンプの自然さを体現していました。 サシスセソの音が若干強調されて聴こえるのは、このレギュレータの影響でしょうか。
オリジナルより滑らか,少しおとなしいか! 柔らかくて暖かい。
突貫工事で当日朝完成のできたてアンプで、大会開催直前に蝦名さんから、最終チェックでお墨付きを戴きました。 低音に広がり感を持ったスケールのある鳴り方をしていましたが、今後何日か電流を流すことによって、もっとよくなると思われますので、期待もてます。 ヒート・シンクがケースの下部に実装せざるを得なかったり、標準的に使用されているオムロンのリレーがシャーシー天井に干渉するので、小型のリレーに換装したり、実装に苦労の後が偲ばれます。
オリジナルよりベールを1枚剥がした感じ。少し荒いかも? 今後の追い込みに期待!
初段 611(12AU7)プレートを50Vにした差動、終段はFET。 スイチング・レギュレータ使用なのに、それを感じさせない自然な音でした。
半導体アンプとしてより 真空管のNON-NFBに近い印象。低音が良く出ている。
電源、コンデンサ、アンプ本体の三段構成のアンプは、広がりのあるもので、 余韻を残しながらもあいまいさの少ない音でした。
生々しい音。クリアーで美しさ、正確さを感じる。
香川県の基板屋さんに基板発注。 R2Rラダー、16ビット、ノンオーバーサンプリングのおなじみの”標準”方式。 市販DACとの比較で、市販品はオーバーサンプリングしてディジタル・ローパスしてるのに、そんなものなの?と思わせる実力派の音。
高精度の高級抵抗を使ったせいか、リッチな音の雰囲気を持つ。
1000本の抵抗をディジタル・テスタで選別使用して作成。 ナチュラルな音。
定電流回路を並列に並べて、一本の抵抗に流し込み、ここてI-V変換をする方式で、基板の上に調整用のポテンション・メータがずらいと並ぶ。 居並ぶDACの中で、唯一、渚の波の音が寄せては返すようにとても美しくバックコーラスのように響くDAC。 とてもノイズのようには聴こえない。 とてもきれな波の音でした。
おとなしいくせのない音でナチュラルでした。 これがポータブルCDプーレーヤーの音なのかと思わせるところ、 ひょっとしたら音のいい電池を使っているかもしれません。
さて一応の試聴が終わったあと、分配器から5チャンネル分の信号を出し、これを5台のDACに入力し、セレクタで瞬間切り替えをして試聴しました。 涙そうそうを流しながら、途中で次々に切り替えたのですが、レポーターの耳では、どれがどれか判別不能でした。 せいぜい2台と3台のふたつのグループの傾向があって、それぞれ、ややすっきり系とややゆったり系といえるかなという感じです。 よってプラシーボ効果や、説明する人の薀蓄による先入観が大きく、このレポート結果を安直に信用してはいけないということになります。
会員が持ち寄ったカートリッジ、プレーヤーをいろいろとリクエストに応じて、聴いてみようとことになりました。
故障と思しきものも持ち込まれ、その場で修理、調整なども行われました。 中には、ずーっと使用していないので、音出しのチェックを兼ねて行われ、オートマチック・プレーヤーに、針圧計で針圧調整をしようとしてターンテーブルが回りだしたり、アームコードかカートリッジ・コネクタの接触不良なのか、音が出たり出なかったり、深夜に及んで、てんやわんやの試聴となり、レポートどころの騒ぎではありませんでしたので、次回のアナログ大会開催に期待したいと思います。
混戦のドタバタをどうやら制したのは、荒木さんの所蔵の年代ものDL-103と同DL-301トランス、そしてこれまた荒木さん30年前設計のK117のゼロバイアスのヘッドアンプでした。 倉庫から発掘した時点では、コンデンサーの横っ腹から、オイルがもれていたようですが、レストアして復旧とのことです。
西脇さんの力作ヘッドシェル・アンプも会場の騒動状態にめげず大奮戦。 このヘッドシェルとアンプの詳細は、関東地区掲示板にアップされていますので、そちらを参照してください。 お題の西脇さんの45回転レコーディングのレコードがオートプレーヤーで、針が横にすり気味に目的トラックに降りていきましたが、レコードのほうは大丈夫だったでしょうか。
手に汗にぎる、試聴大会の出場カートリッジは、デンオンDL-103、グレースF-5H、オーディオテクニカAT-14、EMT TSD-15、トーレンスMCH、TD-126、DP-3000、その他で、イコライザーは、荒木さん製作のものです。
てんやわんやのアナログ大会の後、夜も更け、さらに音の違いが出るスピーカーの部に入りました。 もう、いいとか悪いとかの問題ではなく、こそスピーカーの個性を楽しむ世界です。
名器といわれるWE555ドライバーに3Aという蓄音器様の短いホーンをつけたものです。 励磁電源は、1300ccクラス自動車のバッテリーを充電しながら使用。 規定の7V 1.5Aのフィールド電源は、6V程度と低いので本領発揮には今一番というスペックです。 周波数特性的には、上が8,000Hz 下は、300Hzくらいしか出ませんが、Jazzのサックス、女性ボーカル、バイオリン、ピアノを試聴しました。 ショート・ホーンから、かなり強く通る音が出て、ピアノは、音域が狭くて、不得意でしたが、女性ボーカルは、よかったという声がきかれました。
今回は、佐藤さんにいろいろな珍しいフルレンジスピーカーを持参して頂き、会場で、皆さんのリクエストに応じてユニットをMDF製の後面開放のボックスに取り付けて 次々を試聴するという形で行いました。
Axiom80 は、思わず”あたりまえ”の音がしてました。 もっとクセがあるかと思っていましたが、このスピーカーは、非常にアンプの音を反映するので、無帰還の半導体アンプの素直な音ののよさがそのままありのままに再現されたのでしょうか。
もっと個性的かと思ったのですが、これもまたバランスのよい音でした。 安心して聴いていられる音でした。
これは珍しい、40年から50年代のユニットで、一般には緑色の8インチが多いのだそうですが、なかなかにない貴重なものです。 音的には、バランスにすぐれたものですが、さきのJANSENとはまた違った音色です。
ここで、佐藤さんがユニットの交換をしている間に村嶋さんに登場して頂きました。 村嶋さんは、大きいものから小さいものまで奇想天外なものを製作されますが、その音には、奇抜さを超えた定評があります。
今回のスピーカーは、片方二個のユニットを使用し、上側のユニットはダンボール製の半円形ディフェーザー、下向きに作られたユニットは、片ダンボールをぐるぐる巻いただけのものの上にユニットを下向きにつけただけのものです。 紙のコップは上と下のユニットを接続する役目をします。
いざ音出しをすると会場騒然。 思わずスピーカーも持ち上げてみたり、作者につめよったりの大騒ぎとなりました。 想像もつかないほどの広がりのある音と、これまた量感のある低音が再生されたらたまりません。 巻きダンボールを約3センチほど上に持ち上げて床(畳)との間にすきまを作ると、さらに低音の量感が増し、参加者から口々に、”外道恐るべし”(失礼)の歓声が上がりました。 さすが大阪から8時間車飛ばしてやってきただけのことはあると皆さん感心してました。 もう外道じゃなく、本道をぶっちぎってますね。
村嶋旋風のあとは、佐藤さんのローサーの登場です。 アルニコ最後のローサーの貴重なユニットで、とてもよい作りになっていました。 さすがはローサーで、品の良い均衡のとれた音のなかに独特の美しい余韻があり、多くのファンがるいるのも納得のフルレンジでした。
コーン紙にビスコロイドがたくさんついていたのですが、聴いてびっくり、ちっとも重たい音がしません。バランスよく軽くキレイにテンポよく鳴っていました。 755Cは、この後に出た755Eパンケーキよりも元気がいい音のようです。
これは、結果的にはあまりぱっとしませんでした。 2ウェイを会場で作って鳴らしたのですが、高音側のツイーターが6,000Hzでカットのつもりで、4.7uFを繋いだのですが、このコンデンサーは実は、0.47uFだったんです。 あとこのスピーカーを出力トランスを背負っていて、この二次側のボイスコイル接続を切り離すことが出来なかったので、アンプから見たときの付加がボイスコイルと並列にトランスが負荷接続さされていたためです。 実力発揮に至らなかったようです。
台湾製タンバンの4オームのスピーカーユニットをパソコン・オーディオで使用するためにコンパクトに仕上げたものです。ダクトの共振は150Hzに設計しています。 鳴らしたところ以外や以外、音場的にうまく鳴っていました。ユニットの間隔が狭くかつ小型の箱のため、点音源に近い音響効果が奏功していました。
石田さん製作のDINAUDIOのユニットを使用した2ウェイで、会場のオークションで、岩井さんが競り落とし新オーナーになりました。
出品されたスピーカー群になかで、唯一市販の好く出来た系統の音がしていました。 自由奔放感の強い自作群やフルレンジに比べて、制動感とパワーリニアリティーを持った、きめ打ちをしてくるオールマイティー派の音です。 うまく設置して、もっとパワーを入れてやりといいかと思います。 思わずネットワークの設計に思いが馳せます。
画像は右が会のスピーカー、左下がDINAUDIO 2ウェイ、左上が桐箱タンバン。
これまた石田さんの作によるもので、タンバンのユニットをマグネットを背中合わせに張り合わせて締め上げて、ユニットの同時駆動で反発を利用して振動をキャンセルするようにしてあります。 よって巨大なデッドマスを背負っているのと等価になり、振動を抑える必要がなくなるので、軽い桐素材で箱を作ることができるアイデア品です。 音的には、会場があまりに広いので、良さを納得するには一般の家庭の広さの試聴スペースが必要だと感じられました。
マイクロホン内臓で、MFBをかけたスピーカーシステムで、時間の都合もありじっくりと試聴ができませんでした。 MFBをかけているわりには、それほど重低音感はありませんでしたが、全体的にナチュラルでビビッドな感じの音だったと思います。 フェードバックが低音を出すというよりは、ノイズのキャンセレーションとか周波数特性の向上に使われているのではないでしょうか。
深夜3時をまわりあちこちでゴロ寝の人を散見しましたが、トータル10時間をかけて全部の出し物が無事終了となりました。みなさんお疲れさまでした。
空けて朝は、後片付けして7時にカレーライス、8時には、一本締めで解散。