各種低出力インピーダンスシングルアンプの試聴
by 江口・上野さん・田村さん・戸張さん
10分間の休憩をはさんで、試聴会の後半は、カソフォロ、超三V3、強NF、D-NFBという、それぞれ個性を持った真空管シングルアンプの試聴でした。
まずは試聴会主催者江口から6384カソフォロアンプのデモをしました。
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6384パラ
カソフォロ出力アンプ |
まぁ、音質等は、自分のアンプですから、いつもどおりでした。(うーむ・・・。)
こういった試聴会は初体験でしたので、課題曲の村治香織のほか、クラシック、J-POP、ジャズと、レコードコンサート方式で都合4曲ほど、無難にかけました。
続いて、上野さんからEL34超三V3アンプのプレゼン。
これ、安価な部品のみを用いたアンプですが、なかなか清楚な良い音がしてました。同じ超三でも、宇多アンプ(V1)と上野アンプ(V3)でどっちが好きかは、かなり分かれるところだろうと思います。
曲は課題曲の村治香織、山田さんのギターのCDのほか、得意技(?)の太田裕美が炸裂していました。太田裕美はいつもウケてしまうので、これかけるのずるいですよね。(笑)
当初、このアンプ、ゲインが足らなくて少し心配したのですが、改造(再製作?)の結果うまく鳴っていました。上野さん御苦労さまでした。
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EL34 超三V3アンプ |
同じ超三でも、V1とV3ではだいぶ方向が違う音です。もちろん、製作者のチューニングによる差もあると思います。 |
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EL34超三V3デモ中 |
神妙に聴き入る江口&上野さん。 |
上野さんの次は田村さん。12HG7 4パラ強NFアンプです。オーディオの世界でかなり経験を積んだ人でも、これには少なからず驚いた(ないし、あきれた)のではないでしょうか。MT管14本のアンプということだけでも、なかなかお目にかかる機会はないと思います。
実は、このアンプ、車の荷台に乗せて会場に搬入すべく出発しようと思った瞬間、車の反動で上から巨大な6384カソフォロアンプが落ちてきてMT管がなぎ倒されてしまいました。ホント一時はどうなることかと思ったのですが、本番でうまく鳴って良かった良かった。
それにしても罪作りなカソフォロアンプ・・・。
CDは、村治香織のほか、ヒーリング系の曲を主体に、いつもの田村さんの調子でかけていました。TV-CMでかかっている、聴きやすいおなじみの曲が多かったです。
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12HG7 4パラ 強NFアンプ |
左:電源装置 中央:アンプ部 右:外付け電解コンユニット 画像に写っている以外に、ヒーター電源と出力トランスが別ユニット。 |
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12HG7 4パラ 強NFアンプの出力トランス |
手作りアンプの会で特注した1次600Ωの出力トランス。中高域など、強NFの明るい音が生きる感じで、なかなか相性良さそうでした。 |
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デモ中の田村さん |
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最後に戸張さんがD-NFBアンプのデモをしました。D-NFBアンプは正帰還と負帰還を併用し、終段管で発生する歪みのみをフィードバックしてキャンセルする巧妙な回路です。音質的にも多くの人に勧められる音に思えました。試聴会後に寄せられた感想でも、このアンプなかなか評価高かったみたいです。
CDは、課題曲の村治香織のほか、DVDオーディオ、マリンバ、ジャズ、歌謡曲など、さすがに手慣れた感じの選曲でした。
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外付けコンデンサが凄いなぁ。なんだか補助燃料タンクみたいだなぁ。 D-NFB、落ち着いた大人の音がしていました。 |
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デモ中の戸張さん |
さすがにベテランということで、いい感じで試聴会をしめくくっていただきました。 |
試聴会の司会は江口がやりました。ワタクシ、こういった会の司会というのも初めてなので最初は結構緊張しておりましたです、はい。
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司会の様子 |
本人はマルコムXを意識してるらしい・・・。 ちなみに後ろに見えるJBLは会場の備品ですが、壊れていました。 |
そんなこんなで、2時間半の興奮と感動(?)の試聴会でした。