設計者 藤本伸一さんの記事から 載せます。
グリッドリーク電流がどのくらい流れるかにもよりますが、R2とR3があればRgはなくても動作しますね。SRPPの出力インピーダンスを、どのくらいと見積もっているのでしょうかね?
私もSRPPによるイコライザの自作経験があります。マッキン、マランツも試みましたが、私の場合(私の場合のことですから誤解しないでください)これが過去に作ったプリでは一番良かったようで永く使いました。この場合出力インピーダンスが低くてCRイコライザ部分のインピーダンスを低く出来、外来ノイズや容量負荷にも強くなるようです。注意する点はSRPPがPPとして動作する条件は負荷抵抗値によって決まりますのでイコライザのようなインピーダンス負荷では全周波数帯域に亘ってPP動作は望めないことです。SRPPの解析は基からやると厄介で数式はえらく複雑になります。経験と結果の測定で追い込むことになると思います。このSRPPイコライザは結構多くの方々がやっておられるようです。古いところで安斉勝太郎氏(1971年頃)でしょうか。その後1980年代には市販のキットでも使われています。なお、私の作例ではR3はなくてもいいようです。現在私はバラックで組んでどの程度の値のCR素子にするか、あらためて検討してみようと思っています。狙いは高域でPP動作に近づくようにして、高域の歪が減るなんていうことになりはしないかと期待しています。蝦名さん御質問の出力インピーダンスは12AX7、カソード抵抗1kΩで十数キロオームといったところでしょう。うまく行けば今年の冬のお寺大会に参加いたします。
いずれの段もB+でサヨナラーはチョイ気持ちが悪いですね。 当時はそれでよかったのですね。 C〜グランドを記入すると気分がよいです。それはともかく、出力バッファは真空管負荷という奴で、下の歪みを上が打ち消すって本当ですか? それもともかく、接続する負荷の条件も影響するから、私なら更にカソフォロを追加してしまいそうです。
確かに出力段の上の球の使い方=真空管抵抗はどういう理由からでしょう。球があまっているなら抵抗負荷でパラ接続の方がいいようにも思います。色々試してみるのも良いですね。
出力段の上の真空管のRkが無いのは誤植では?昔の書籍の挿絵を描く人は絵のプロであって、本の内容には疎かったと思いますので。
ホントですね。記事は、78年の3月号初歩のラジオに掲載されたものです。