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6C33C-B OTL ステレオ パワーアンプ 追記
写真は当ホームページを参考に製作された方のアンプ。 このアンプで本件の問題点が見つかった。 |
±B電源定電圧回路に2SK2221/2SJ352を使用する場合。
最近になって本機を製作される場合に、製造中止などで入手困難な部品が出てきています。
大概のものは同等規格のもので問題なく代用できますが、±B電源定電圧回路に使用した2SK400/2SJ114の代わりに2SK2221/2SJ352を使用した場合に±B電源定電圧回路が発振することが分りましたので、その対応策をお知らせします。
±B電源定電圧回路が発振するとアンプ出力に数100MHz以上の発振波形が現れ、それは時として微小なものであったり、保護回路を働かせるほどの大きなものであったりします。
2SK400/2SJ114と2SK2221/2SJ352は最大規格では同等で代替え可能ですが、2SK400/2SJ114は内部構造が縦型で電極間容量は大きいがON抵抗が低く、一方の2SK2221/2SJ352は横型で電極間容量が小さく高周波特性に優れていて、似て非なる素子といえます。
ピン接続も異なり、フランジにつながる中央のピンが2SK400/2SJ114はドレインですが、2SK2221/2SJ352はソースです。
±B電源定電圧回路はボルテージミラーと名付けた強力なフィードバックループを用いているので、使用する素子の特性や配線方法によっては発振することがあるデリケートな回路です。
特に出力側に容量負荷を接続すると発振します。
その点で2SK2221/2SJ352のフランジはソースであるため、放熱器との浮遊容量が影響してより発振しやすくなります。
対策は下図のように、出力とアース間に0.1μF以上と1Ω〜10Ωを直列に接続し、2SK2221のゲート・ドレイン間に22pF〜100pFを接続します。
接続はできるだけMOS-FETの端子に近い場所に最短で配線しないと効果ありません。
この他お気づきの問題点、トラブルなどありましたらご一報ください。