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(831)03/29_00:15
確認してみました (宮崎@小倉)

うーだ@茨城さん、ご教授ありがとうございました。
確認してみました。
おそらく、ご指摘のとおりだと思います。
終段のカソード電位が25Vを切ると怪しくなり、23V位になると現象が確認できました。
まだ良く理解は出来ていないのですが、終段が差動になっているため、電源電圧の変動(+真空管が温まってP-K間の電圧が上昇)がモロに終段のカソード電位の変動に現れ、グリッド電位=帰還管の過疎度電位が追従=2SK30のドレインの電位が追従して動作点が定まらなくなる。といった感じなのでしょうか?
とりあえず、終段のカソード電位を5Vほどあげて調整し、様子を見てみようかなと思っています。
もしかしたら、基本的に回路を見直したほうが良いのでしょうか?もし、良い方法があれば、教えていただければ幸いです。


(832)03/31_11:50
あくまで一般論です (うーだ@茨城)

動作による(匡体等の)温度上昇が、主に半導体の動作点に影響した可能性があります。 異常まで 12時間、放熱には相当配慮された筈で、配置および取り付け方法の関係でユックリ暖まったのか?・・・なんとも言えません。

終段バイアスの変動に関係する回路の各ポイントの電圧を、コールドスタートから「ブーン」まで温度変化と一緒にプロットして、何処がどのように変動しているかを把握し、その防止策または影響軽減策をとることになります。

動作点調整はウォームアップした時点で行います。 (影響する素子は熱源に接近させて積極的に暖め、短時間に安定化させる方法もありましょう。) 
回路の見直し・・・まずこのアンプをもっと追究され、他にもいろいろご経験なさってからでよろしいのでは、と存じます。


(833)04/01_18:25
再び、ありがとうございます! (宮崎@小倉)

うーだ@茨城さん
何時も、ありがとうございます。
お陰様であの後(終段のカソード電位を5V上げて以降)、現象は起こっておりません。が、終段のカソード電位とグリッド電位をいつでもケースの外側から確認できるように、端子を付けようと思っています。
確かにおっしゃる通りですね!回路の動作をよく理解して作らないと、このような事になるという、良い見本では?と思っています。
音は大変気に入っていますので、初めてにしては上出来かなと思っているのですが、次は、もう少しこのアンプを研究してからにしようかな?と考えています。


(823)03/24_22:50
リニアライザーって・・ (まるぼうず) 返信

また出ました。超三初心者(というか、手作りアンプ初心者)の丸山@新潟です。
初歩的な質問で恐縮ですが、超三結アンプの回路をいろいろ見ていると、共通プレート、スクリーングリッド(5極管の場合)に供給する B+ 電源によく ZD または SiD がカマしてありますが、これを入れる意義は何ですか?
素人考えでは、電源回路で整流・リップル除去済み(完全ではないでしょうが)の直流電源に更に SiD を入れる必要性がわかりません。
これをリニアライザーと呼ぶのでしょうか?


(825)03/25_01:39
一部不明ですが (うーだ@茨城)

こんにちは。 SiDi 挿入には二種類の機能・効果があります。 下記 (1)(2) のいずれも、詳しくは拙ホームページ http://www2u.biglobe.ne.jp/~hu_amp/index.html の「超三結アンプの構成・動作」をご参照ください。 なお ZD の挿入は本件に無関係です。 

(1) リニアライザ:
 増幅回路の場合、増幅素子の非直線性にて歪んだ出力波形を、負荷に増幅素子と同一(または類似)の非直線素子を入れて歪みを打ち消すものです。 SRPP なども含め真空管を負荷にした回路をみかけますが(あるいは不完全ながらも)該当します。 効果の確保には動作点の調整等が必要でしょう。
 本来は特殊な増幅回路に応用されるものらしく、一般のオーディオ回路では負帰還回路にてこの機能を実現しています。

(2) ストッピング・ダイオード:
 文献は無いみたいです。 先行実験した方から教えて戴き、追実験して観察した結果から私が推論した動作原理であって、本当の事は不明です。
 出力トランスの一次 B電源側に挿入した SiDi 等は、出力管の動作直流電流を確保した上に信号電流を乗せることにより、B 電源が見掛け上は直流抵抗だけとする効果(リアクタンス分キャンセル効果)と想定しています。 SG に挿入した場合も動作直流電流の確保効果と想定しています。 有名メーカの送信機にも SG 事例があるそうですが、その動作原理は説明されていないとか。

 ここからは現象と経過です。 シングルでは低域・高域がハッキリし、ブッシュプルでは低音域に効果が顕著です。 ただしリップル・フィルタ出口には大きいC(例えば 1000uF 単位)を装備しないと効果がハッキリ現れません。
 これらを追実験して、音質に変化があったとする報告例が複数ある一方、判別できないとする事例も多いです。 私の場合は試作例の一部に効果が認められました。 厳密な相関関係を追究していませんが、使用出力トランスの性能、装備Cの容量、スピーカ構造、実験者の聴覚特性および訓練度などが関係するようです。 またスピーカ負荷による効果の計測値は捕捉はなされていません。


(826)03/25_08:54
有難うございました (まるぼうず)

大変丁寧な説明で分かりやすかったです。
(1)超三結回路以外の、オールオーバー負帰還がかかった回路では、それがリニアライザの役目をしているので、SiD は不要である。
(2)聴感上、この SiD を入れることにより、シングル、プッシュプルにかかわらず、帯域の伸びが感じられる(ことがある)、ということですね。
また貴 HP をじっくりと読んでみます。


(827)03/25_09:57
すこし補足しますと・・・ (うーだ@茨城)

前記の (1) リニアライザ (2) ストッピング・ダイオード (SD) ともに超三結特有のものではなく、一般回路にも適用可能です。

(1) やや癖のあるドライバー段 (ex. 12BH7A) の非直線性にて、終段 (ex.2A3 等) の非直線性を打ち消す、伝統的な無帰還回路構成なども同類と考えられます。
(2) 終段差動回路のカソード回路に挿入された定電流素子、および一般のプッシュプル回路にて中点タップに挿入した SD または所謂センターチョークとが類似の効果をもつ可能性があります。 


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