(887)09/29_20:04
P-K 間の・・・ (2) (う〜だ@茨城)
風呂に入っていて、アルキメデスではないけど「謎案」を思い出しました。
(1) カソフォロ・ドライバのプレートは直接終段のプレートに接続せずに、
(2) 動作電圧の直流は抵抗でドロップさせて与え、
(3) NFB 信号はCを介して終段のプレートからドライバのプレートに与えて・・・(C/R 結合による NFB です)
(4) カソードフォロワ・ドライバと終段グリッドの直結関係は維持できる、
という、ドライバの K-P 間許容電圧超過を回避する案です。 終段出力の一部はドロップ抵抗に食われるけど微々たるものです。 結合Cには十分な耐圧と容量が必要でしょう。
以前に思いついてメモはしたものの、終段プレート側では終段グリッドより振幅がおおきく、同じ C/R 結合ならグリッド側が得か・・・となって、私は見送ったようです。 さてさて、動作はするけど試験の意味があるかなぁ。
(888)09/30_09:02
P-K 間の・・・ (3) (うーだ@茨城)
こんにちは。
眼が醒めて考えたら、終段プレートからドライバのプレートにドロップ抵抗と信号通過キャパシタを並列にしたものを接続すればオシマイ、というのはどうでしょう。 これなら改造は簡単ですね。
(892)10/13_12:31
無題 (satake@NC)
うーださん、こんにちは、
Satake@NCです。
抵抗47kΩとコンデンサ100μFの並列で終段のPからドライバーのPに繋ぎました。スイッチオン後の終段のKの電位の動きが最初に350Vまで上がり、その後200V程度まで落ち着きます。Kは定電流回路でアースに落としてあるので、300Bの電流は60mA程度で安定でした。ドライバーのP-K間電圧は約250Vです。まず、片チャンネルだけ改造し、もう一方と聞き比べました。音は、以前より良くなり、楽器の音色の差がよりはっきりわかります。御指導有難うございました。これからもう一方も改造します。
ところで、超三結V1について質問があります。初段と帰還段を直列にしている構成(私も6JN8で構成しました)ですが、この構成で、初段のP-K間電圧を250V,帰還段にも300Vほどかけることが出来れば、300Bに加えている550Vがそのまま直結で印加出来る様に思います。可能性はありそうでしょうか?コレまで見てきたV1の回路の初段のP-K間電圧はいずれも100V以下でしたので、何か訳でもあるのでしょうか?設計上の鍵は何なんでしょか?御指導ください、宜しくお願いいたします。
(893)10/13_16:09
550Vがそのまま直結で・・・ (うーだ@茨城)
Satake@NC さん こんにちわ。 可能性は十分です。
(1) H-K 間耐圧から、帰還管は別の球でヒーター回路を独立にすれば、行けそうですね。
(2) 次に、初段の多極管の動作は、実は電圧降下が多いのにインピーダンスはあまり高くない帰還管が負荷となって、出力電圧振幅が十分にとれない事情があります。 ただし大抵の多極出力管なら十分に振れる範囲です。 バイアスの深い水平偏向出力管一族の EL509 等では苦しく、初段に 80-90V くらい掛けないとフル振幅に達しませんでした。
それで三極管への V1 適用には躊躇し、私の「超三結アンプ〜実装例、調整法 (後半)」の実装例ではμ=6 どまりでした。 それ以下のμの出力管に対して、もっと踏み込める可能性は意識しながら、高い B電圧を使わずにすむ (並列型の) 準超三結 (Semi-STC) が適正であり実用的であると、2A3/300B の実装に転進してしまいました。
(3) ここで帰還管のプレート直結および終段グリッド直結は差し置いて ( C/R 結合で逃げて) 、まずは直列の初段〜帰還管の動作電圧をかなり高くとってドライブ振幅を確保するのが、先決の課題でしょう。 その予備実験を経て高圧化した全直結の電圧配分を調整すれば最終化・・・挑戦をお祈りします。
(894)10/15_11:54
思考実験を重ねたいと思います (satake@NC)
うーださん、
Satake@NCです。
いつも丁寧に御指導いただき有難うございます。面白そうなので是非挑戦します。私は根が怖がりなので、電圧をかけすぎで火花が飛んだりすると、気持ちが落ち着くまで1日以上かかりますので、まずは、しっかり思考実験を繰り返します。帰還管にだけ高圧がかかっても耐えられる球はなさそうなので、電圧が等分に加わる方法を考えたいと思っています。単に電圧を下げるのならツェナーダイオードでもよさそうな気がしているのですが、せっかく電圧があるのですから、振幅をp−pで130Vくらい取り出したいと思います。さていつになるかわかりませんが、考えてみます。