QRPファンのみなさん、こんばんは。大阪熊取の村嶋です。前回3AU6シングル・ステレオアンプを紹介しましたが今回はそれを発展させた6AU6による低電圧型PPステレオアンプです。写真でおわかりかと思いますが、このアンプは5Vと±12Vが出ているスイッチング電源に直接部品を取り付けて組んであります。ということで、スイッチング電源のケースには一切穴を開けてありません。端子を両面テープで貼りつけて、そこに真空管ソケットやトランスを付けてあります。回路としては、入力トランスに山水のST−17Aを片chに2個使って位相を入力信号と同相のものと逆相のものとに分けています。6AU6は3AU6のときと同じように、G1にヒーター用の電圧6V(5V出力を調整)を掛けてあります。G2にもG1と同じく6Vを掛け、ここに入力信号を入れてます。それからG3とプレートはつないであります。出力トランスはこれまた山水のちょっと大きめでST−48を使っています。そこにB電圧として±12Vが出ていますので−12Vをグランドとして+24Vを掛けてあります。 これで立派にステレオとして鳴りますので痛快です。先週の関西例会に持って行きまして参加の皆さんと試聴しましたが結果はなかなか良いものでした。 で、どれだけの出力が出ているのかといいますと、8Ωで130mW出てくれています。QRPとして100mWが出ているということは高能率のスピーカーでは喧しく聴こえるもので、十分なものだといえます。 これまたアンプとして結果がよいので、これをベースに発展させるつもりでいます。この先が楽しみですね。