ご無沙汰してます.小生は今まで反転式のアンプを多く作ってましたが、最近は非反転アンプに注力してます.非反転の場合のグラウンドパターンをあれこれ調べているのですが、例えばですが、AD549のデータシートのfig.29、ADA4627のデータシートのfig.51<http://www.analog.com/media/en/technical-documentation/data-sheets/AD549.pdf><http://www.analog.com/media/en/technical-documentation/data-sheets/ADA4627-1_4637-1.pdf>反転回路と非反転回路とでグラウンドの取り方が異なり、反転では通常のベタアースと呼ばれる形式、非反転では帰還回路のサミングポイントにグラウンドが取られてます.確かに、ノイズが入ってもそれをフィードバックでキャンセルする方向ではあるのですが、この場合、不用意にグランドパターンを大きくすると必要のないノイズ信号への挙動が発生するようにも見えます.要は使い方とは思いますが、興味深かったので(私の勉強不足のため知らなかったことではありますが、)・・・.では.
私的には、両回路の用途と、特性が違うと理解してます。非反転アンプ・一般的?・どちらかというと電圧入力アンプ・入力インピーダンスは高くしやすい・入力ピンは、入力電圧と同電圧で振れるので、コモンモード入力電圧範囲注意・入力ピンのガード電圧は、−入力ピンの電圧にする(ある意味高インピーダンス)反転アンプ・位相が反転するので、一般的ではない?・どちらかというと電流入力アンプ(サミングしやすい)・入力インピーダンスは高くしにくい(とりたいゲインにもよる)・入力ピンは、入力電圧と無関係で、GNDレベル、コモンモード入力電圧範囲はあまり気にしなくて良い・入力ピンのガードは、GNDレベルに出来るその他、モロモロな設計条件で替わりますが、オーディオアンプでは非反転が一般的だと理解してます。アナログミキサーを作ると、反転アンプを多用しますね。今、考えると、反転アンプは、電流入力的な要素が多いのと、初段の動作点が安定されるので、ちょっと興味を持ってきました。ただ、前段につながる機械との間に、音量調整のボリュームを入れるとなると、非店反転みたいに、簡単にとならないので、ちょっと面倒ですね。
岩野@中野さんコメントありがとうございます.非反転アンプ>・入力ピンは、入力電圧と同電圧で振れるので、コモンモード入力電圧範囲注意→初段の差動回路の−側に分圧した同一の音楽信号を入れた場合、聴感上非常に好印象であったことがあり、いっそのこと ここで分圧部をボリュームに代えてレベル調整も、と実験した際にオーディオ帯域内で高周波数の音に対するCMRR効果が思ったほど無いことがわかり、この周りの設計の考え方に修正を加えたことがあります.反転アンプ>・入力インピーダンスは高くしにくい(とりたいゲインにもよる) →T型帰還回路で対処したことがあります.この場合ノイズゲインが上がりますが一長一短かもしれません.>・入力ピンは、入力電圧と無関係で、GNDレベル、コモンモード入力電圧範囲はあまり気にしなくて良い →ネイティブに初段のミラー効果が緩和できるの利点が魅力でした.>・入力ピンのガードは、GNDレベルに出来る →これですが、保護ダイオードが不要で聴感上ですが音質的に有利と感じたことがあります.◆現在は、非反転アンプによる検討を進めていて、上記のグラウンド(ガード)のパターンを修正しているところです.以前、初段のTrに銅を巻いてアースしガードしたことがあるのですが、音がぼやけてしまいました.そのため必ずしもベタアースが良いのではないものだと感じたことがあり、今回、資料のような考え方があったので、興味を持った次第でした.では.