三土会における、土屋2さんのスイッチングレギュレータ研究に感銘を受け、さっそく壊れた(壊した)スイッチング・レギュレータを分解して測定してみました。測定には、中華製を動員。左上のトランスがよく見かけるSW電源のトランスで、中華880円のLCRメータで計測すると4.8mH(測定周波数は不明).このトランスを駆動するためのPWMを5チャンネルぶんマイコンで製作。周波数が効率と音に対する影響を調べるために 5.8KHz から12MHzの以下の4周波数にあいました。(PWM8_1, Clock VC1 24MHz, Period255 PW:124)Port00 94KHz(PWM8_2, Clock VC2 6MHz, Period255 PW:124)Port05 23KHz(PWM8_3, Clock VC3 1.5MHz,Period255 PW:124)Port12 5.8KHz(Count8_1, Clock 48MHz, Period3 Compare Value:1)Port03 12MHz(Count8_2, Clock VC1 24MHz, Period3 Compare Value:1)Port04 6MHzこの周波数のチェックには、これまた中華800円のロジアナを使用。実は秋月で売ってるン万円のロジアナと互換(偶然でしょう)中身はサイプレスのDAC入りのEZ-USBなので、作っても400円くらいはかかる。時給1,000円でも24分では作れないので、中華製をゲットしました。ロジアナソフトは、オープンソースが使えます。ロジアナ画面は、6MHz Duty 50%のPWMです。なんとこのトランス、6MHz が通りますね。通るどころじゃなく、5.7MHzの共振ピークがあり、二次解放時に10X の二次p-p電圧が観測できました。おおータマのB電源が射程内に.....皆さんもスイッチングレギュレータを壊して実験してみましょう。題して中華二昧 もう一品欲しいところですね。
何か誤解があるようですが、それはトランスではなくラインフィルタです。こんなヤツですね。http://www.korin.co.jp/product/line_filter.htmlスイッチングトランスについては、これが実用的です。「Magnetics Design for Switching Power Supplies」http://www.pearl-hifi.com/06_Lit_Archive/15_Mfrs_Publications/Texas_Instruments/Magnetics_Design_for_Switching_Power_Supplies.pdf日本の本では触れていない、近接効果による損失もチャンと載ってます。
写真はコモンモードチョークですかね。格好はいいのですが、コモンモード用なのでコア面積は小さく、すぐ磁気飽和してしまうでしょう。joule thiefとしてLEDを点灯したことはありますが。これを電源トランスにしたら数W程度だと思います。
清水さんmasudaさん、ありがとうございます。昔バラして、部品として箱に放りこんでいたのですが、正体が分かりました。スイッチングレギュレータに使われていたのですが、バラしてしまったので、どこに使われては不明でした。教えていただいたスイッチイング・トランスを調べてみます。今回は、中華測定器の紹介ということで。