DAC分科会の掲示板からこちらに移ってきました。ことの発端は松本が1.27ピッチのICと同じ感覚でPCM2704をDIP変換基板にはんだ付けを試みて失敗したことです。(DAC分科会の掲示板のNo.1327〜1333を参照ください。) 松川@鎌倉さんのおっしゃる通りブリッジしたはんだをソルダウイックで吸い取ってみたものの、あまりきれいに仕上がらず、ぐちゃぐちゃといじりまわしていたらは基板からパターンがはがれるといったお決まりの結末です。せき@小金井さんのご紹介でトラ技のHPを参考にフラックスとはんだごて、細いはんだ、”拡大鏡”(老眼気味の松本にはこれが一番大事だと思います。)を購入しました。フラックスですが、(選ぶのにこれが一番大変でした。)無洗浄タイプ、無鉛はんだ用ですと、ペンタイプしかありませんでした。でもお店の人曰く、ペンタイプは使っているうちにかすれが出る様で、刷毛タイプを進められました。千住金属のμフィーダーなるはんだディスペンサが使いやすそうだったので購入。これにつかっているはんだは無鉛ではなかったので、フラックスは無洗浄タイプの無鉛対応でない物(刷毛タイプ)を購入しました。電動はんだ吸引機ですが、これって結構目詰まりを起こして使い物にならなくなることが多いです。松本もせき@小金井さん同様にスプリング式吸取り器の愛用者です。
仕事ではんだ付けのプロの作業を見たことがあり、私も真似しています。まずはICをメンディングテープなどで仮止めして、フラックスを結構たっぷりと塗り、ハンダをベッタリとICの足が隠れてしまうくらいにはんだ付けします。ただし、基板と接して平面になっているところだけで、ICの近くで立ち上がっているところにはハンダが付かないようにします。ハンダは細いものでなくても、0.8mmのものとかで大丈夫です。そして、ソルダーウィック(ハンダ吸い取り線)でハンダを吸い取ると、そこそこキレイなはんだ付けが出来ます。ブリッジが残った場合は、再度ハンダを盛ってから吸い取ります。ハンダを吸い取りすぎるとICの足が基板から浮いてしまうので、すべての足を竹串で足を突ついて確かめます。足が曲がってしまった場合は、カッターナイフの刃先を使うと修正が楽です。
今晩は、700Km走行は凄い・・・いやいや半田付けですが。1.27mmが出来ればあとは慣れの問題かも。私も皆さんと同じようにしていますが、参考までに私のやり方を。フラックスはHAKKO-001を使用しています。基板にもよりますが取付けICの必要以外はマスキングテープで保護致します。(自作PT基板では必須、余分なパターンまで流れて汚くなります。)まづ基板上のICの所にフラックス塗ります。1)ICの対角線上の1Pinをまづ仮付け、位置、向き、ICピッチの確認をします。2)上の対角線上(反対)のPinをまた仮付けします。3)再度ICの確認を致します。4)ICの片側に半田付けします。(ブリッチしていてもOK)5)残りの面も半田付けします。(ブリッチしていてもOK)6)使用する半田吸い取り線とICの半田付けの所にもう一度フラックを塗ります。7)この吸い取り線で吸い取ります、これで大体吸い取れます。8)念の為にICにもう一度フラックスを塗ります。(省略できる時もある。)9)PT基板を40〜50度傾けます、下になった方の足を半田コテで半田が下に落ちるような感覚でICリードをなぞります。(ここは慣れが必要かも?)10)これで0.5mmICも簡単に取り付けできます。11)あとはフラックスの洗浄を忘れずに行います。くたびれた(古い)吸取り線もフラックスを塗布すればまた元気に使用できます。