先ほどの測定のラッシュカーレントがどうも小さすぎるように思い、測定をやり直しました。電源を投入するタイミングにより、ラッシュカーレントは大きく変化し、何回かトライして、もっとも大きなラッシュカーレントの写真撮影ができました。結果はなんと 約19A! スローブローのフューズを使うか、電流制限抵抗を入れるか、K.ameさんのようにパワーサーミスタを使うのが良いようです。
測定有難うございます。やはり結構流れますね。それにしても初期電流が多くて段々少なくなるのはコンデンサのチャージのためだとばかり思っていましたが、トランスだけでもそのような傾向があるのは初めて見ました。 最初は励磁磁界が出来ていないために直流抵抗しか制限要素がないからでしょうか。そうするとタイミングによってはもっと電流が流れるかもしれませんね。
1kWの絶縁トランスのテストをしていたとき、二次側になにも繋いでいなくても1次側のヒューズが飛びました。1Aで飛んだので2Aに変えてみたのですが、やはりプラグを差し込むタイミングで飛ぶときと飛ばないときがありましたね。最初はトランスの不良かとあせりましたが、スライダックで徐々に電圧を上げると全く飛びませんし、1次側を接続してしまえばトランスとして全く問題なく使えるので、励磁電流でヒューズが飛ぶのだと勝手に納得していました。コアの大きなトランスだと、ラッシュカレントがかなり流れるのでしょうね。
このようにラッシュカレントが、19Aも流れるというのは、負荷がオープンなせいですか。負荷がかかっていれば、2次側の、逆起電気が発生して、ピークが抑えられるわけでしょうか。なかなか、このようなテストを見る機会がありませんので、トランスの性質の一側面がうかがえます。
無負荷時のラッシュカレントの原因は、鉄心の残留磁束です。http://www.radionikkei.jp/denki/contents/07304/index.html1次側にCRスナバを入れると少し緩和されるかも。2次側にコンデンサー入力型整流回路を付けると、さらにラッシュカレントが大きくなります。みんなまとめて、パワーサーミスタで保護するのはうまい手です。
山根さん ありがとうございます1.電流が半端整流波形のようになる理由2.ラッシュ電流が、結構な時定数で減少する理由の大きな2点の疑問のうち、1.は何となく判りました。もう1点の時定数は、コイルのリアクタンスと抵抗によるとあったのですが、良く理解できていません。さらに、インラッシュ電流は数十倍にも達すると有りましたが、今回の例では、約20mA(p-p として56mA)の励磁電流に対して、約20Aですので、357倍にも達しています。グラフから小型トランスほど、インラッシュ電流が大きいように読み取れますが、この値は妥当なものなのでしょうか。もう少し、手持ちのトランスを測定してみることにします。いずれにせよ、トランスの起動時のインラッシュ電流には十分気をつけ無ければ行けないと言うことがよく判りました。
コイルの時定数(トキテイスウと読みます、ジテイスウは誤読)TLは電気回路の本に依れば、TL=L/Rです。同様に、コンデンサの時定数TCは、TC=CRです。電気回路の基本ですから、適当な解説書を読んだらどうでしょうか?インラッシュ電流が数十倍とゆーのは、励磁電流ではなく定格電流に対してです。定格電流は定格負荷時の入力電流です。
山根さんインラッシュ電流が流れた後の電流の減衰がTL=L/Rと言うことなんですね。勉強になりました。そこで、1次側のインダクタンスを実測したら約6.25H ありました。直流抵抗は約2.85Ωですので、時定数は6.25/2.85=2.19sec となり、今回の測定と近いような気がします。定格電流、1.2Aに対してインラッシュ電流が19Aというのも納得の数値ですね。ご教示ありがとうございました。ところで、時定数は「ときていすう」と読むのですか。日本語の一般ルールからは「じていすう」の方が当てはまりますね、「ときていすう」ではいわゆる湯桶読みになってしまいます。これが、「ときていすう」が広まらない理由なのかもしれませんね。
>コイルの時定数(トキテイスウと読みます、ジテイスウは誤読)とありますが、トキテイスウと読むという説もあるようですが、学術用語としてはジテイスウと規定されているようで、むしろジテイスウと読む方が良いのではないでしょうか。一般の用語説明でもそうなっています。 まあ言葉というのはいずれが正しいと力説してもデファクトスタンダードのものですから難しい点がありますね。
出典はこれです。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4339000817きんさんの年令がわかりませんが、もし30代だったら、この「基礎電気回路」3部作を読んでアンチョコ代わりに使うことを勧めます。電気の計算はほとんど、行列からSFG、ラプラス、フーリエ、Z変換におまけとして時変回路まで載っています。40代以上でしたら眠くなって読めません。「ちゃんとした技術の伝承」を目的としたサイトでも、「ときていすう」になってますね。http://www.usagi-js.com/acforum/acforum.cgi?mode=allread&no=66&page=0
山根さん私は50代なので半ページも持たないと思います。「ときていすう」は Time Constant の和訳と思いますので、どう読んでもかまわないような気がします。初めて和訳した人の読み方が正しいものとされるのでしょうか?
皆さん、こんにちは。「ときていすう」が正しいと思いますが、年代により違うようです。私の年代では「じていすう」で、もっと年配の方は「じじょうすう」ですが、これは字が違うかもしれません。さきのラッシュカレントは磁束の飽和が原因です。スイッチを入れた時、前にスイッチを切ったときの磁束から変化するので、磁心が磁気飽和して、インダクタンスが激減し、大きな電流が流れます。スイッチのON/OFFのタイミングで電流が変わります。