スピーカーのエンクロージャの仕上げにオイルフィニッシュを施してみました。木材の仕上げにはニスやウレタン塗料、カシュー、漆(これはあまりないか?)などがありますが、これらの塗装に比べてオイルフィニッシュは刷毛ムラができないので失敗の少ない仕上げ方法だと思います。仕上がりも高級感漂う重厚な出来栄えです。作業時間は約3時間でした。出来上がり品は関東の掲示板に載せてあります。参考までに今回の用具と手順を公開します。何かのお役に立てていただければ幸甚です。用具@ チークオイル(この他にも数種類あるようです)A シンナー(刷毛の洗浄用です)B 刷毛(適度な大きさのもので)C ペーパーホルダ(あると綺麗に仕上がります)D サンドペーバー(♯120. ♯240. ♯1000)E ウエス(何でもいいです)F マスキングテープ(削り粉が箱の中に入らないように)G 防塵マスク(削り粉が結構キツイです)手順@ 木目に沿ってペーパー(♯120)がけをして、表面を無垢の状態にします。A 固く絞ったウエスで削り粉を拭き取りながら水の染み込み具合を見て均一に染み込むことを確認します。均一でないと仕上げにムラができますので、そのときは@をもう一度行います。B 木目に沿ってペーパー(♯240)がけをして、表面を整えます。C 削り粉を良く落としてからチークオイルを刷毛で塗ります。返し刷毛などは気にせずにタップリと大胆に塗ります。特に材の断面は吸い込みが激しいのでジャンジャン塗ります。D 数十分放置します。E いま一度チークオイルを刷毛で塗り、すぐにペーパー(♯1000)をかけます。オイルと出てくる削り粉の混ざったペースト状のものを材に擦り込むような感じで行います。F すぐに乾いたウエスでふき取ります。G 乾燥して出来上がり。反省点・注意点・♯1000のペーパーは細かすぎたかもしれません。・チークオイルはビンの蓋をしておかないとすぐに酸化して色が変わってしまいます。使用上問題があるのかどうかは不明ですが、精神衛生的によろしくありません。・若干クサイので周囲への配慮は十分に行いましょう。・思ったほどオイルは必要ありません。通常のエンクロージャでしたら1瓶あれば十分です。足りなければ買い足すぐらいでいいと思います。・チークオイルの滲みたウエスは酸化して発火する危険があるようですので、すぐに焼却するか水に浸けておくなどの配慮が必要なようです。・新聞紙の使用はインクが染みる可能性があるので避けたほうが無難なようです。
昔オイルフィニッシュをしたことがあるのですが、その時はオイルの種類かわいと薄めの色であまり変らなかったのですが、結構色がついていますね。素材のチークの下地が良いのでしょうか。まあ時間とともに味わいが増すかもしれませんのでこの辺がオイルフィニッシュのいい所かもしれません。
数種類はあるようです。天然、合成、染料入り、などなど。どれを使うかで仕上がりが左右されるようですね。