図は有名なボーカルマイクSM-58の周波数特性図である。低域はかなり下がっているが、このマイクは口元近くで使用すると赤線のような特性で収音出来るようになっている。これは指向性があるマイクが持つ近接効果を利用しているもので、音源とマイクがかなり近いと低音域が上がりフラットになるのである。バンドの音やモニターの音は距離があるため低域低下の特性となり余計な音が入りにくい。また 低域のハウリングも少ないなどの効果が得られる。ただ あまり近ずきすぎると緑線のようになるので、この時はミキサーのイコライザーで低域を下げて使う。