リミッターを使っていないせいで、ミキシングしたCDよりも 再生レベルをかなり上げないと通常聞いている音量にならないのにまずびっくり。ドラムの音量がかなり大きく、お寺で聞いていたときの音でした。聴衆の雑音が入っていたりしていて、あの場を思い出しながら聞いています。ミキシングしたCDと聞き比べると音楽的には・・・・で、西川さんの苦労がよく分かります。このCDも、一度聞いてみる価値ありですね。
これでもドラムの音のピークは何処かでフルビットに達しています。でも マルチマイクとペアマイクの音の違いが楽しめて良かったです。お寺で同時に録音したかいがありますよ。 ところで マルチマイクの方ですがベースの音がソロになると良くなるように聞こえないですか。実は、ベースの音はピアノのマイクやドラムのマイクにも沢山入っているためこうなってしまいます。ソロの部分では私が6-8dB音量を上げますのでベースマイクの出力信号の量が増える形になり音が良くなります。 全員で演奏している時には約50%が別のマイクに入ったのベースの音を使うことになってしまいます。したがってライブ録音では許容できる範囲内でベースの音量を上げてなるべくベースの音を良くする手法をおこなうのですね。ドラムの音もピアノとベースの各マイクに沢山入っています。これをごまかすのが大変でした。
一緒に演奏しているときはベースが影に隠れるような感じがあるのに対して、ソロの時はちゃんと前に出てきて聞こえるので、他の音が入らなくなるせいなのかなと思っていたのですが、それなりの細工があったわけですね。あとワンポイント録音だと、音量の小さな楽器(ここではベース)の音程が狂っているように聞こえるのですが、ミキシングしたCDだとちゃんと(というかそれなりに)聞こえるのが面白いですね。逆にいうと、ワンポイント録音は非常に難しいということのようですね。