来週の17日(土)に浜松市の寸座ビラにてジャズクァルテットの録音をする予定です。いつもマイクを10本位使用して録音しています。空間音に2本、ピアノに2本、ベースに1−2本、アルトサックスに1−2本、ドラムスに3本、飛び入りのボーカルに1本です。
使用する予定のマイクは空間音にソニーC37P改造、ピアノにソニーC47,ベースにソニーC38BあるいはRODE NT1000,アルトサックスにソニーC36P,ドラムスにソニーC47とRODE NT1000,ボーカルにシュアー ベータ58Aです。ミキサーは中古のサウンドトラクスの14chで、電源は別電源を製作してミキサー内部はマイクヘッドアンプIC以外は全て交換しました。
10本のマイクでジャズの録音、マイク改造、ミキサーはオーバーホール、大変な総合技術です。作品の質もかなり良い出来だと思いますので、お寺大会などへ参加していただき皆さんへ披露していただけると良いのですが、、、期待しています。
当方のHPにも掲載しておりますが、Rolandの改造8chHDDレコーダーに記録してPCで編集しています。録音した音源はCDにして関係者に配布しておりますが、演奏者より他者への配布の許可を取ってあります。
PCで編集、かなりの完成度だと想像いたします。機会がありましたら ぜひ聴いてみたいですね。ところで、CDに焼きもむ時、生録、特にジャズ物ではドラムのピークのため 大きな音が出るCDとして焼きこめません。このあたり、なにか工夫がありましたら紹介していだくと大変参考になります。
元々2本のマイクC37P改造をメインとして録音していますので、ドラムの音は少し低めにしていますが、それでも乗ってくると音量が上がってオーバービットする時もあります。アナログミキサーで2chにしますのでリミッターは全く入れてはおりません。PCで編集する時に音量の加減をしますが、オーバービットの場合にはそのままにします。一時8chのマルチトラックで録音して編集してみましたが楽器の位置が不自然になり止めました。
2本のマイクC37P改造マイクをメインでダイレクト2CH録音、各マイクのレベル設定と音楽的バランスを短時間に行わなければならないので、かなりの熟練が必要だと思います。この収録法ではドラムのピーク処理は出来ませんね。 私も昨年のお寺大会でピアノトリオの生録をしましたが、HHDレコーダーに入れたピアノが所々歪んでしまいました。あらためてデジタル機器は歪みやすい事を大痛感しました。 工夫した改造機器や録音など これからも紹介していただくと参考になります。
元々C37P改造2本で20数年クラシックや筝曲・ブラスバンド・チェンバロ・ブルーグラス・シャンソン等を録音してきましたのでこのマイクに合った音や音楽のバランスの良い場所を探すのは得意です。最近ジャズを録音するにあたって2本録音の限界を感じたのでマルチマイク録音を始めましたが基本は2本録音です。2本ではバランスや音の頭の出だしが揃わない楽器に補助マイクを設置します。アナログ電源の弱いA/Dコンバーターはどうしてもドラムのピークが入った場合に電源が動いてしまってピーク信号が消えても残った振動で余分に長く歪みます。ですからアナログ電源の強化は必須ですね。それと24ビットのA/Dコンバーターの場合はノイズフロアーを下げるためにノイズの少ない結果としてスルーレートの低いOPアンプを使用しますのでドラムの大きいピークが入力されると歪み易いです。
C37P改造マイク2本をメインに補助マイクを使って録音、分かりました。C37Pは良いマイクですね。40年程前の国産品ですが、国産始めての楽器用マイクとなるのでしょうか。これは音に艶がありますが同じカプセルを使ったC38ではなくなりました。デジタル録音機のアナログ電源の弱点、24ビットのA/Dコンバーターの弱点、の紹介ありがとうございます。こうゆう事は使っていてもハードの明るい人ではないと解りません。参考にさせて頂きます。
C37Pはソニーが開発して国産初のコンデンサーマイクC37AのFET版です。このマイクは単一指向性の時としては指向性が広く、特に100Hz以下は無指向性ですのでC38と比較して余分な音まで拾い捲ります。オリジナルの状態ですと音にメリハリが無くマイクトランスの影響で高域の音がキラつきます。そのため金田式DCマイクを参考にマイクヘッドアンプを製作して色々な音源を録音しながらバージョンアップしました。但し、2本録音としては最適で、慣れてくると音の集まる処を探してそこにマイクを置くと後は音量の調整だけで終了です。Dレンジは広いので和太鼓の皮から2m離れた処に置いてもクリップしないヘッドアンプゲインにしてあります。
C37P、37AのFET版ですか。まったく知りませんでした。C38の前にFET版を作っていたのですね。37Aはノイマンのマイクに比較し音が今ひとつだったため殆ど使われなかったマイクなのでFET化されてもはやらなかったのでしょう。音もキラキラ指向性も違う、C38化でカプセルを色々といじったのですね。C37Pは金田式のヘッドアンプに改修して使用、やりますねェー。アマチュアの醍醐味です。