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(1374)08/04_11:58
Ip2重現象 (masuda@東大和市) 返信

カーブトレーサ特性で、Ipが2重に見えるデータを時々みかける。
昔から、この原因は?だった。その解答が昔のRCA資料にあった。
原因=カソードの温度が、Ipにより変化するためとのこと。
…原因は熱か。…この現象、昔の球によく見かけるので電極振動かと思ってた。

[JPEG画像]: Ip2重現象-001 -(53 KB)

(1375)08/04_22:33
無題 (masuda@東大和市)

カソードの熱電子は、その字のごとく、カソードの高温の熱エネルギーを元にカソードから飛び出す。カソードから熱電子が飛び立つとき、いくらかの熱を奪うことになる。結果、速やかにカソードに熱エネルギが供給されなければカソードの温度は低下する。ところが、熱伝導は、時間的に遅く急激な温度変化(低下したカソード温度を元の温度に戻す温度変化)は実現できない。この熱伝導の遅さがIp2変動となって、グラフのように2重に見えることになる。


(1376)08/05_18:52
無題 (石田@北柏)

 ということは振幅の大きい信号が加わると出力が歪むということですよね。何かうまく測定できる方法は無いでしょうか。


(1377)08/06_00:00
とうことになりますね。 (masuda@東大和市)

もちろん、すべての球がそうなるものでもないでしょう。
測定としては、@カソード温度変化について、Ip変化量が示されているので、カソード電圧を正規より低めに設定してどの程度Ipが下がるか測定する。AカーブトレーサのVIスイープ速度から、@の基礎データをもとにどの程度Ipが下がるか推定する。…推定値と実測値が一致すればOk…てな感じでしょうか。


(1381)08/07_16:01
RCAの資料なので、 (masuda@東大和市)

実際、WEやBendix社は?です。本資料の出所は、
■Rca1962ElectronTubeDesign で、説明はニュービスタ管です。
ここで説明されてる章の表題は、”設計値と測定値の違い”で、こういう現実があるよとだけ記述されてます。
今となっては実測するしかなさそうです。
実際のところカーブトレーサ(昔はテクトロ製とか)で測定する場合、スイープの速度設定がどの程度のもかも知る必要がありそうです。


(1368)08/02_12:01
Dowの式 (masuda@東大和市) 返信

何となく、”Equivalent electrostatic circuit of Triode"が分かった。
戦前のアメリカの”電子工学の基礎”なんて本からの知識です。
そりゃ、Westernの300A,300Bが、開発されたのが1930年代だから、
80年まえには解析技術はある程度確立していたのでろう。
ポワソンやラプラス式で、ちょいちょいと解けるようだ。学部1年の後半か2年生程度の、電磁気演習程度のレベルで解けそうだ。
いやはや、真空管も半導体も、静電界ポテンシャル解析だと似たようなもので
違和感がない。

[JPEG画像]: WE-101-001 -(38 KB)

(1372)08/03_15:02
電子工学の基礎 (増田@東大和市)

今時の電子工学の基礎は、半導体メインなのだが、その昔は真空管だったんだろう。
真空管をコンデンサ等価し、Ipを求める式がある。ミソは、仮想格子面、G
(ideal grid surface)とでもいうのだろう。この面をコンデンサの電極とみたてる。こんなアイデアはどこから来るのだろう???


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