(314)06/18_23:24
有意義な出会い (机下反省人)
宇多さんは、宇田さんではなく、宇多さんですね。
大変失礼しました。
高橋さん、色々とアドバイスありがとうございます。
この6BM8(V1)回路は、色々と実験してみたいところがありますね。
すでに、先輩諸兄もされているようですが。
1.6BM8-Pを三結にする
2.6BM8-TをB電圧直結にして、普通のSRPPにする(無帰還)
3.上記でPK-NFBとする
4.SRPP上側を抵抗負荷にする
さて、PG-NFBを外す、つまり、6BM8-T(P)をB電圧に接続すると、
初段は普通のSRPP回路、終段はカソード接地回路となり、理解し易くなりますね。
これが理解できれば、これに100%のPG-NFBをかけた回路が超三結V1となるのだと
思います。
超三結V1 = SRPP + PG-NFB + カソード接地
SRPPのように入り口も3極管となんとなく想像したけど、色々考えると
3極管はEp-Ip曲線からすると、Epの変動に対し大変敏感ですから、
5極管のような定電流特性管、それも低電圧から定電流特性を表す管の方が
ベターということなのかな〜・・・
FETで音が良くなるというのは、やはりその定電流特性によるものかもしれない
などと思ってしまうけど、的が外れているかもしれません。
6AU6を低電圧で使うと、定電流領域に入っていないので暗い音ともいえるし。
もし、そうだとすると、入力段の定電流特性を可変してやれば、音が明るくなったり
暗くなったりするとか。
まっ、アンプの素人が夢想したことなので・・・?ですが。
そんなわけで、私にとっての超三結アンプとの出会いは、また色々と考える良い
チャンスを与えてくれたと思います。
上條様をはじめ、宇多様、田村様、高橋様、皆様に厚く御礼申し上げます。
(316)06/19_05:05
むしろ P-G NFB 併用カソフォロを (宇多@茨城)
そうですね、私は三極管 SRPP に P-G NFB を併用した回路も、初期には「準超三結」回路に分類していたのです。
しかし、下の電圧増幅三極管のインピーダンスが低いから P-G NFB 信号の配分量が少ないので、超三結回路としての特有な音質効果が相対的にがすくなく、超三結の仲間からは外して「P-G NFB 併用 SRPP」と回路形式をそのまま呼ぶように改めました。
そして、カソフォロ・ドライバ段の負荷に定電流素子を加え P-G NFB を併用した「P-G NFB 併用カソード・フォロワ・ドライバ」回路を、改めて「準超三結」回路と呼ぶことにしました。
この「準超三結」回路の方が、本来の超三結動作の説明するにも理解するにも判りやすいので、「超三結 V1」回路の動作説明の途中では、これで P-G NFB を説明して、次に進めるように「総論」を書換えたりしました。
後に知ったのですが、上条さんは、「準超三結」回路を真空管によるダーリントン回路として考えておられたようです。 しかし製作記事および回路分類としては示されなかったものです。 それで私が勝手に超三結回路一族のなかでの便宜的な分類名としてネーミングしました。
これなら終段に掛る P-G NFB 量は「超三結 V1」回路と一応おなじですね。
V1 回路との相違は、カソフォロ段=電圧帰還管が増幅作用を持たない点です。
カソフォロ段のμが少ないほど P-G NFB が深く掛り、しかも C/R 結合ができるので、やたらバイアスの深い三極出力管に対しても直結のための B電源カサアゲを加えることなく適用できます。
ローμのドライバ管では多極管の場合、 P-G NFB が効きすぎみたいなので、適当なμのものにて、好みの音質に調整します。
B電源電圧が足りなくて V1 回路では不満な場合、こっちに変更できますね。 EL34 のV1 回路で Ep が少なくてどうも音がパリッとせず、B電源は昇圧できない場合、これに変更して切り抜けました。
また「準超三結」回路は G2(SG) ドライブ回路とか、A2 級のドライブ回路にも応用できますが、何れも直流成分を吸い込むパワードライブなので、カソフォロ負荷には定電流素子を含めないほうが、直流電圧配分がうまく行くみたいです。
いろいろやってみましょう。 どれも似たような音ですが、微妙な違いがありますよ。
(318)06/20_01:06
ありがとうございます (机下反省人)
宇多さん、色々とご説明ありがとうございます。
私は最初一見してダーリントンと直感しましたが、SRPPとして考えた方が理解
し易いと思いました。それに終段がA1級ですし。
初段をいじるとNFB量が変化して微妙ですが、終段には色々な球が使えそう
なので、死蔵している送信管やTV球とか、復活できそうで面白いと思います。
もちろん、無帰還や低NFBアンプの良さを否定するものではありませんが、
超三結はNFBアンプの妙味があり、回路研究の好例ですね。
早速、無帰還にして聴いてみましたが、恐るべしNFB効果ですねぇ。
無帰還状態の音は、一度聴いておく必要がありますね。
ただNFB量を計算するのが、ちょいと面倒なので、無帰還状態SRPPでの交流電圧
周波数帯別配分比を測っておけば良かったです。
つまり、音の正体がNFBならば、通常のSRPPで同量のPK-NFBをかけた場合との
音質を比較しないと、意味の薄い比較になってしまうからですね。
この実験は、PG-NFBは上側と下側のf特の違いによる合成f特となりますが、
PK-NFBならば、入力とNFBが同じf特での合成になるだろうから、音は異なる
だろうと思っているわけです。上側のRkが定電流ダイオードにすれば利得が
ないので、PK-NFBと音は同じだろうとも想像しています。
色々と実験する前に、推論を立て、それから試してみる、入門時特有の楽しさ
を満喫させていただきたいと思います。
私の場合、推論と異なる実験結果が出て、迷宮を彷徨い歩くのかもしれません
が。
しかし、ベッドラジオの宇多さんに、こうして私信同様のアドバイスをいただけ
るとは三顧礼でも足りませんよね。ありがとうございます。
(319)06/22_01:09
6CB6 (机下反省人)
高橋さんのアドバイスで、早速真空管を6CB6に変更してみました。
音がFETや6AU6と変わりますね。
ソフトで適度な押しの強さがある感じになりました。
B電圧250V、バイアス40V、34mAに設定しました。
この音ならば、聴き疲れしないし、圧迫感もないし、いい感じですね。
このアンプと手持ち25cm2Wayで聴いてますが、トリオやボーカルは
とてもいい感じですね。
メインシステムの30cm3wayは、メーカー製TRプリメインで、交響曲や
コンチェルトのようなダイナミックレンジが広いものを聴きますが、
6BM8シングルアンプもソースによっては、死蔵されることなく、
現役で活躍できますね。
(320)06/22_01:45
色々な音 (机下反省人)
田村さんの、
>アンプの製作をグルーブでやってみると面白いのですが、
>同じ部品を使っても作る人によって出てくる音はいろいろです。
>その辺が面白いと思います。
の件が、ずっと気になってました。
ハンダの材質で音が変わるという話を聞いたことがありまますが、
小生、そんな良い耳ではないですが、配線のしかた、つまり
ストレー容量でAF信号が変わるのかなとも思いますが、
それよりも、真空管もかなり誤差がありますし、FETを使用するとなると
結構な誤差があるし、受動部品よりも、能動部品の誤差が大きいような
気がします。
また、今回手持ちのカーボン抵抗やサンキン抵抗を使いましたが、
場所によっては金属皮膜抵抗を使えば良かったかなと思います。
ボリュームをアッテネータにするとか、色々とブラシアップする
要素は残ってはいますが、特別高価な部品を使わずとも、このような
音が出るということに驚いております。
(321)06/22_07:08
特別高価な部品を使わずとも (宇多@茨城)
宇多です。 各方面より参考になるお言葉を頂戴し、重く受け止めております。
● 安物部品で・・・(A某氏)
廉価で優秀な部品を見つけるには挑戦心と実験・評価、技術力が必要です。
何れにしても、不用意な表現には注意したいですね。 逆効果です。
これ(銘柄名)を使わないとアンプではない →とか、本当にそうですか?
● 部品より回路だね・・・(B某氏)
とは慧眼の持ち主がおられます。 その一方配線ミスではないの?(C某氏)
とは、動作原理を回路図から読みとれないらしく、困ったなこれには。
● なかなかのテクニック・・・(A某氏)
テクニック=小手先の技巧ではなく技術→テクノロジと言ってほしいですね。
そこで・・・対抗手段として
回路構成・動作とかスピーカ特性などへの知識・理解が必要、テクニック
にて得られるものではないッすよ、と然り気なく (強気に) 宣伝しましょう。
(322)06/23_11:44
配線と音質の関係 (タムさんす)
同じ回路を・・・と言う話、理由はよくわかりません。こんな、事があったぐらいにした方が良いです。音が良いという事自体良く判っていないことですから、この辺を議論するのはもっと先の話でしょうか。永遠に行き着かないかもしれませんし。
只、高い部品が良い部品とする事はナンセンスでしょう。目的にあった部品はたまたま高いかもしれませんし、安いものの方が良い事だってあります。そもそもそれほど違いは無いのかもしれません。
それから、配線のことですが、神経質になることは無いと思います。不思議なものでアンプは大抵作者の家では良く鳴る(作者の好みを反映する)様です。配線の仕方を変えても大体一緒だったりします。ですから、単にイトレーキャパとか決めない方が良いでしょう。(私もストレキャパと思うがそれだけとも言い切れない)
音の良し悪しに関しては、わからない事が沢山ありなかなか結論なんて出ないでしょう。本当は、もっと違ったアプローチが必要なのでしょう。(では何だ?と聞かれると困るが)