折りたたむ
これを認識した設計および運転が、計測の対象アンプの条件となるでしょう。
(尚クローフ結合では約 2.5倍程度のパワーハンドリングができるようです。)
コアー材によって発生する歪みは、小型トランスであっても、低内部抵抗にて
シャントできる小型三極出力管アンプ、超三結アンプへの適用では、相対的に
内部抵抗の高い、多極管無帰還アンプ程には多量にはならないと思われます。
なお、コアー材による歪みの相違は価格によることでしょう。
オカルト的ですが、小型トランスでは、ある程度の直流を流した方が聴きやすい
DC バイアスによる「直線性改良」的な状態を度々観察しました。 類似例では
ラ技 2003/10月号 pp25. にて加藤一郎氏が、分子磁石の整列を始め、透磁率
を高くするための動作電流による DC バイアス作用につき述べておられます。
二次側から NFBを掛けない限り、位相特性は無関係です。 高価なトランスでは
一般に十分な容量があること、それに伝送帯域幅および位相特性を考慮して設計
されており、一方廉価品では容量、帯域幅、位相特性ともに価格相当です。
従って二次側から NFB を掛けない場合は、容量とインピーダンス・マッチング
機能が満され、帯域幅は相当と納得していれば、ヒーター・トランス利用に
しても(結構イケル場合があります)、両波整流のパワートランスの B巻線を
PP アンプの一次側に利用しても、アンプとしては十分成立するでしょう。
波形歪みの測定・・・左右される要素が多く、条件も対象も多様ですね。