ようやく調整が終わりました。初めより若干ゲインが上げられた程度です。コンデンサーを使っていないため電流帰還が掛かっているので思ったほどゲインを上げる事ができませんでした。これ以上ゲインを上げるとすればトランジスターの追加となりますが、只ノイズも上がってしまうので得策ではありません。ということで、苦肉の策としてこのアンプの前に2C43シングルのヘッドフォンアンプをつなぐと丁度良い加減となりますので大会ではそれで鳴らしたいと思います。それにしても見かけはとても熱いアンプには見えますが、実際は1000Tにも触れられる程の温度しかありません。ましてファンで冷やしているのでちっとも熱さを感じないので冬向きではなかったのが意外でした。でもこのアンプを足のそばに置いているとどことなく温さを感じます。完成ということで外見上は移動させやすくするためにキャスターをつけてあります。これでなんだか貫禄が増したような感じです。
おおお、大迫力ですね。これぞ、ほんと送信管アンプ。1000Tは送信管としては、中波で500Wぐらいを担当できるのでしょうか。これで、アンプとしては出力何Wぐらいですか。お寺大会楽しみにして行きます。
プレート損失1KWの球ですのでシングルではそうなるかと思います。B級PPでは3KW以上出るようです。でもこのアンプは1000Tのフィラメントの大きさに注目したOTLアンプですし、もともとミスマッチングしているのとプレート電圧の低さから出力はまだ測っていませんが数Wです。これで通常のアンプのようなイメージで見るとそのギャップがバカバカしい楽しさを引きたててくれるかと思います。
昨年のお寺大会ではちょっとバイアスがズレていたようでうまく鳴ってくれませんでしたし、B電圧が低いので案外会場のスピーカーの高能率の恩恵を生かせませんでしたのでトホホの結果でした。まあ私のアンプは本番に弱い内弁慶といえます。ということで、早速B電圧を125Vから180Vに引上げたところとても調子よく鳴り出しました。これ以上B電圧を上げるとトランジスターの耐圧上の問題とOTL動作では無理が掛かる領域となるのでこれで擱いておきます。このアンプは5月ごろ行う関西OTL大会にはまた出したいと思います。