みなさん、こんばんは。大阪熊取の村嶋です。外道分科会の活性化を図るべくまた変なアンプを載せてみます。 今回のアンプはMOS−FET単段ブリッジ型です。MOS−FETは電力用のモールド型で中古品として手に入れた三菱のFM50DY−9というものです。右側の写真にクローズアップしたものを載せています。なんとも飾り気のない形でいかにも大電流用という感じです。 これを放熱器に前後左右に4個取付けてあります。このFETの規格がわからず、初めはバイアスを適当にやっていましたがやはり電流が流れ過ぎてソースにいれてある抵抗が焼けてしまったり、アースラインのコードか焦げてしまったりとか、とにかくじゃじゃ馬なアンプで手を焼きました(別に火傷はしていません)そして出てくる熱が半端ではありません。これでは使い物にならないと思い一旦全部バラしてから、再び組みたて今の回路に落ち着きました。しかし、バイアスの最適な値を探るにはかなりの時間がかかりました。 この手のFETでは入力の容量がとても大きいので、本来オーディオでは使い物にならないのですが、やはり外道精神を発揮してなんとか使えるものとしています。アンプは単段でブリッジ回路への位相反転には以前の「その3」のトランジスターアンプに習いトランスを使って行なっています。形としてはブースターアンプとなっているために入力にはそれなりの電力が必要です。 幸いたくさんのQRPアンプがありますのでQRO用として使えます。出てくる音の感じはとても柔らかいもので、とにかく半導体のアンプという感じがありません。高音もドライブ用のアンプに支配されていますが、予想よりかなり良く出てくれます。 そのスタイルがなんとも西洋のバトルメントの楼閣といった感じで、あまり気に入っていませんが、まあいつものように性能より面白さ重視のアンプですね。
村嶋さんこんばんは。みむらです。ずいぶんごぶさたしてます。相変わらず技術的内容のない書き込みで恐縮ですが、このバトルメント様式、私は好きです。近々ありあわせの部品でトランジスタアンプに挑戦予定ですが、この様式、参考にさせていただきます。
みむらさん、おひさしぶりです。今度は半導体アンプを計画との事ですね。そして私のアンプを参考にして頂けるとの事で光栄であります。 さて、このアンプが何故気に入らないのかといいますと、見てのとおりシャーシが小さく、おまけにトップヘビーとなっているためちょっとした力で倒れてしまうためというデザイン上仕方ない事なのですが、実に勝手な理由からです。 ということで、みむらさんがお作りの場合にはどうか座りのよいアンプとして下さい。完成されましたらこの分科会で載せられるのでしょうか。どのようなものか楽しみにしております。
FM50DY-9ですか、凄いですね。私も中古でFM50DY-10持ってます。私も一台欲しいな・・・作ろうかなと思ってしまいました。大電力用でもプリドライブすれば、結構いい音で鳴りそうですね。(プリドライブしたらFETの意味無いじゃんという意見はさておいて)見るからに大きな音が出そう。スピーカは何を使っているのだろう?と考えてしまいました。
前に電球のように光っている球(304TL)を搭載のアンプを出させてもらった【なべ】です。こんな大きな半導体パワーデバイス使ったことないですが、どんな性能ですか。主な電気特性なんか教えてください。電源は、スイッチング電源をご使用のようですが、スイッチングノイズ対策なんかはどんなにしているのですか?
S.Ozakiさん、なべさん、村嶋です。久しぶりにこのアンプに注目して頂きましてありがとうございます。只このアンプについてちょっとイメージを変えて頂きたいと思います。なにやら大きなデバイスが付いているので大きな出力が出るのではとのことですが、私にとってはこのアンプはQRPに分類してあります。なぜかと言いますとまず電源電圧が左右のスイッチング電源で±5Vしかありません。よって入力に1Vを加えて8Ω負荷で8Wしか出てきませんのであまり大きな出力をねらった訳ではありません。それからレスポンスですが、−3dB落ちの範囲は18Hz〜8kHzとちょっとHi−Fiとは言い難いものです。これは低域は入力トランスの特性に支配されているのと、高域はFETの容量の多さによるもので、この点は実際に音楽を聴く場合はトーンコントロールで補正してやりますと意外と綺麗に鳴ってくれます。 それから、現在このアンプで使用しているスピーカーですが6.5cmの1Wのものを塩ビで作ったホーンに付けて鳴らしています。 次にスイッチング電源ののノイズはどうしているのかということですが、これは特に何もしておりません。実際ならコモンチョークでスパイクノイズを取りたいところですが、それほどの出力でもないし特性からもスパイクのイズの領域までのゲインがありませので何の対策もとっておりません。実際に使っていて特に気になることはありません。 以上、このデバイスを取敢えず鳴らしてみようとの意図で作りましたので、性能の追求は行なっていませんことをご理解下さい。 しかし、こんなデバイスも使えることが面白いことですから機会があれば是非お作り下さい、但し発熱は半端ではありませんので強制冷却等上手に対策することをお勧めします。
±5Vの電源なんですね。了解しました。でも、まあよくも大きなデバイスを使って作ってあり。壮観ですね。発熱の注意ありがとうございます。完全対称パワーアンプを作る際にFM50DY-10を使おうと考えています。