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外道分科会掲示板


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憧憬の真空管AMP なべ 2005/04/29,13:39 No.448
 外道の仲間入りをさせてもらえるかあまり自信はないのですが、304TLのシングルアンプです。ずっと以前に4212のシングルアンプとして完成させていたのですが、いまいち音が気に入らないので、金をかけた割りに報われなかったと思っていたのですが、昨年のMJ誌に304TLの記事が載っていたので入手し改造をしてみました。ゼロ信号時のプレート損失は、約90Wの設定ですが、写真のようにプレートは、オレンジ色です。フィラメントは、5V25Aというかなりの大飯喰いなので、気乗りしませんでしたが、スイッチング電源を使用しています。気休めに1mH程のインダクタでノイズ低減をねらっています。この球は、普通の送信管よりグリッドの電圧がマイナスで使用できる領域が広いようです。音は、4212よりずっと良い感じです。(単なる自己満足ではありますが)
【説明】
 球の上のガラスの小鉢は、感電防止用です。プレートのヒートシンク兼コネクタは、正規のものは手に入りそうに無いので、アルミ角材にトランジスタ用のヒートシンクをねじ止めし制作しました。
 出力は、約40W。ダンピンフファクターは、無帰還ですが、約3でした。

外道AMPの諸先輩方のご批評をお願いします。
>> お初です Murashima 2005/05/02,16:34 No.449
 なべさん。こんにちは、大阪熊取の村嶋です。お初だと思いますのでどうぞよろしくお願いします。そして、大変素晴らしいアンプのご投稿ありがとうございます。最近はこの分科会も低迷しておりますのでなべさんが出られたことで投稿の呼び水になるのではないかと感激しております。ところで、304TLというめずらしい真空管をお使いとのことですが、私もこの球の規格をみてPPでAB1で使えるということで以前人に「この球はきっとオーディオにはいいですよ」と言ったことがあります。しかし、まだこの球には手を出しておりませんのでいずれ使ってみたいと思っています(ひょっとしたらいつものPPかも)。なべさんのアンプはB電圧は何Vでしょうか。出力40Wと本格的な感じですのできっと1KV近くになっているのではないかと思いますがいかがでしょうか。アンプの結果は大変良いとのことですが、モノラル2台というのは気合が入っていますね。最近私は低い電圧で見劣りするものばかり作っておりますので、そろそろ高電圧に惹かれるものを感じております。
 アンプの写真ではフォーカスがズレているためか球の様子が分かり難いのですが、プレートの絶縁にガラスの小鉢をお使いだということですが、これは単に被せてあるだけでしょうか、それとも小鉢に穴を開けて線を通してあるのでしょうか、この点について興味がありますのでよろしくお願い致します。
 
>> 無題 なべ 2005/05/04,14:02 No.450
お初です。

 304TLの動作条件ですが、アノードとフィラメントセンターの間の電圧は、実測で、1040Vです。負荷は、10kΩ(TAMURA F-2013)です。
 この球は、最大のプレート損失が、300Wと比較的大きいのでいろいろの条件が制限少なく試せるでしょうが、これ以上のよさそうなトランスは、見つかりません。トランスを複数使用するとかいろいろアイデアはあっても、重量は相当なものになるでしょう。304TLは、実用的な条件で比較的プレート内部抵抗が小さく良さそうなチューブと思います。規格表は、とんでもない条件での値ですが、その表のμ=12とgm=16.7mmohsから内部抵抗を計算すると718Ωになります。わたしのアンプでの条件では、rp=3kΩぐらいだと推定されます。
 304TLは、内部で4ユニットが並列になったもので、2A3の通常のタイプが2ユニット並列ですので、まあ普通かなあと言うこともできますが、現物を見ると内部の精巧さに驚くでしょう。バリウム系のゲッターは、塗布されていません。ノーゲッター(アノード電極がゲッターを兼ねていると推定)で内部は、とてもきれいです。封着ガラスは、薄緑色をしたウラニウムガラスです。いろいろ調べるとタングステン封着用のガラスのようですが、現在は、タングステン封着にはこのガラスは使用されていません。受信管とは、材質面で相当異なっていますし、真空度も良好のようです。この球を入手して1日間ほどフィラメントのみ通電してから高圧を印可しました。
 それから、40Wというのは、Vin-Poutの特性を測定しリニアリティーから40Wと判断したものです。それ以上入力を入れた確認はしていません。波形チェックも行っていません。休日に職場へ持っていけば、道具立てそろっているので確認はできますが。
 ガラス小鉢は、穴加工はしていません。単にかぶせてシリコン接着材でとめているだけです。ヒートシンクは、封着部の温度上昇を押さえるためにおそれ区必要でしょう。かなり太い封着線が使用されているので、熱衝撃には弱いはずです。
 ヒートシンクの下の方は、触れてしまうのですが、ちょっとした不注意での感電事故防止にはなるでしょうが、小さい子どもがいるお家では、使用できないでしょう。ずっと以前子どもが小さい時、ちょっとした隙間から、指で高圧(約430V)に触れて、泣き出したことがありました。泣き出してすんだのが幸運でした。
 自分の安全はもちろん、もし子どもがいていたずらする可能性があるなら、この程度では全然だめで、厳重にするか、もしくは、使用しないことでしょう。

村嶋さま コメントありがとうございます。
>> ありがとうございます Murashima 2005/05/05,23:06 No.451
 村嶋です。なべさん、どうもご回答や304TLの解説を頂きありがとうございます。
EP=1040Vということでやはりかなり高圧ですね。でもそうですね本来の規格からすれば軽い使い方ということになりますね。
 それからプレートに被せてあるガラスの小鉢についてわかりました。プレートの端子が一部露出しているということで本当にここは気をつけなければ命にかかわることですね。どうか事故の無いようお使い下さい。


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