外道ファンのみなさん、こんにちは。大阪熊取の村嶋です。今回のアンプは本来QRP分科会に載せるものであるかと思いますが、さすがに球を20本も使ったアンプをQRPには出せないと思いここに載せました。 さて、写真でお分かりかと思いますが、このアンプは木の板に組んでありソケットは直接木に接着してあります。なんとも3A5を片ch10本ずつ計20本ということで実に賑やかなアンプです。回路は単純なトランスによる位相反転のPP単段ですが、これのB電圧が2Vと極端に低いのです。ということでどこを触ってもビリビリきません。 3A5を1.4Vでフィラメントを加熱してますが、さすがに20本となると4.4Aも流れますのでB電源(2V,20A)からシリコンダイオードで電圧を降しているのですが、そのシリコンダイオードがかなり熱くなってしまいます。しかし3A5や電源は動作中でも涼しい顔をしています。 音の方はやはりB電圧が2Vということで出力は小さいです(半分ATTです)。しかし、入力に対してあるレベルまではしっかりと鳴ってくれますので、通常の低電圧時で聴くような頼りない鳴り方ではありません。 このアンプを関西の例会に持って行き試聴しましたが、造りの面白さと2VのB電圧の意外性から評判がよく、音も2Vにしては良く出ているとの評価でした。 現在このアンプは750TLシングルのドライブアンプとして使っています。