外道ファンのみなさん、こんにちは大阪熊取の村嶋です。どうも久ぶりに出てきました。さて、写真のアンプは7241のD級アンプです。QRP分科会でPWMの真空管への応用がとても面白くなり、ちょっと本格的?なD級アンプをということで作ってみました。7241はご存知の方もいらっしゃるかと思いますが現在手に入る真空管の中で一番rpが低い球です。これをFETのように・・・・と安易な考え。つまりお気楽な気分で作ったのが間違いの元でした。7241はいくら低rpとはいっても67Ωもあるのです。そして球のばらつきが大きく、特に今回のように低電圧(24V)で使うとなるとSEPPでは1本当り12Vということになります。しかしこれが全然12Vの中点にはなってくれず、バイアスを調整してもひどい球ではグリッドにB電圧を直接当ててもIPが流れずに中点が合いませんでした。ということでSEPPの形は止めてパラレルのシングルとしました。以前確認していますがPWMの入力はシングルでも十分に音声出力として取り出せますので今回はそうしました。 何回も回路を変更して一番良い結果の出るものとしましたが、やはり内部抵抗の高さには目をつぶらなければなりません。出力は計画通り出てくれませんでしたが、明らかにPWMの入力できれいに音声として出てくれます。最近は回路的に簡単なものばかりでしたので久ぶりにじっくりと作ることができました。 しかしまあD級アンプの最大の取得である高効率なんてどこ吹く風といったアンプです。ヒーターだけで30Aも食っているなんて尋常ではありませんね。おまけに冷却ファンまで付けてあり全くの温風発生器です。そうです!これはアンプのように見えるストーブです。音はついでに出てくるものとすれば実に納得できますね。まあ外道とはこんなものです。