4T85Pという巨大な傍熱管を入手したので、どんな音かと試しにChorale845アンプに乗せ換えました。(試聴会で発表済みです)フィラメント/ヒーター電力は同じなのに、特に低音域が力強く、制動力が強い。ちなみにB電圧は1000V有った。このゆったりとした音の世界は何だろう?恐らく粘り強い音質で定評のあるKT88PPアンプの延長上だと思う。調べると傍熱管は能率が高い。低音には直熱管より良いという佐久間氏の記事もあった。能率の良さは直熱管の2倍の電力に相当する感じがします。それにChorale845アンプはNFBが掛けられていてDFは高いと推定できます。その効果も有ってか、低音の音階が明瞭に聞こえて、低音の音場が目の前に広がる。私は直熱管、無帰還派ですがこの事実は認めざるを得ない。ただ問題が有るとすれば高音です。ジャズでは全然気にならないが、クラシック等では高調波歪が耳につく事があるし、高音がすっきりとは伸びていない。硬めの音。(一度に全てを満足する事は至難の業と言う事か?)またミニワットのBaアンプは高音の美しさは特筆ものですが、低音は非力です。ヘッドホン用にはかなりいける。現在の、直熱管4−250アンプは不満はあまり有りません。その証拠に使用時間が増えて電気代も大幅UP!しかし一方で「行ける所まで確かめたい」という好奇心には抗えない。そこで次回作に使う球を紹介します。()内はフィラメント電力。7F25B(160W)、一番大きい。JJYで使った球。7F37R(140W)セラミック管、ほんのり赤く灯ります。これらはSW電源で点火します。仮接続で力強い音を確認済みです。B電圧1500V、直結ドライブを目論んでいます。またちょっとした暖房になるくらい発熱するので夏はお休みです。4D32(20W)傍熱管、片CHに3本使います。3結で750Vの作例が有ります。4T85Pを越えるか?4−65A(20W)直熱管でドライブや低出力用、若い頃からの愛用の球です。これら用の部品は、ほぼ入手済みですが製作には結構日数を要するでしょう。なお独断と偏見ご容赦下さい。