8月19日の三土会に「ラズパイ南の島風」を持参いたしました、三宅@各務原です。当日は明るい会場ゆえにお見せできなかった光景などを中心にこの掲示板で補足説明させていただきます。このラズパイの最大の特徴は、ヤシの木の形をしたトグルスイッチが電源スイッチになっている点にあります。設計上の工夫として、パイロットランプ(=ブルーLED)とヤシの木の位置関係を絶妙なバランスで配置しており、薄暗い部屋で電源を入れるとこんな感じになります。
そして、天井を見上げると、青い光に照らし出されたヤシの木の姿が部屋いっぱいに広がります。ヤシの木をポチっとするだけでどこでも南国ドアが開き、そしてトロピカルドリンクを片手に南国っぽい音楽を聴いているうちに酔いが回って南の島のブルーラグーンにトリップ出来ちゃう不思議なラズパイ・・・これって、DAC分科会じゃなくて外道分科会?、それともオカルト分科会の掲示板に投稿した方がよかったかしら?・・・(笑)
トロピカルドリンクの心地よい酔い(駄洒落です:笑)から醒めたところで現実世界に戻り、真面目モードのスイッチをOn! 三土会の場でご質問いただきました、この南の島の作り方についてご紹介いたします。これは、真剣にCADを使って設計し、2次元図面を書き起こして作った作品なのです。今どきは3次元設計が当たり前なのですが、なぜわざわざ2次元図面なのか?それには、重要な意味があります。
2次元図面を原寸でプリントアウトすると、この様な使い方が出来ます。これは、胴枠フレームとストリンガー(縦方向の強度部材)の写真。材料となるシナベニヤにスティックのりで原寸図をペタッと貼り付けてカッターナイフで切り出し、主要部材が一通り揃ったところで組み立てを開始した場面です。
出来上がったフレームにスキン材(モノコック構造の応力外皮部分)のバルサ板をプランクし、接着剤が固まるまでマチ針で仮押さえしている場面です。この後、バルサ部分を丁寧にサンディングすると意図した通りの滑らかで美しい曲面を作り出すことが出来ます。実は、この工法はラジコン飛行機のつくり方と全く同一なんですよ! ラズパイにしてもアンプにしてもそれからパソコンにしても、とにかくケースといえば四角いのが当たり前ではありますが、その常識に一石を投じるべくこの様な変わり種を作っている私。実は自作パソコンやアンプなども含め、この南の島シリーズに拘りを持ちこれまで数多くの作品を制作して来ております。 ちなみにかれこれ10年以上前の話、三土会に「ポータブルアンプ南の島風」を持参した事があるのですが、その時に参加者の方からズパリ言い当てられてしまった重要事柄があります。それは、ヤシの木が倒れるギミックについて・・・実は、この南の島シリーズ共通のヤシの木型トグルスイッチは、サンダーバードの秘密基地から2号が発進するシーンに着想を得たものなのです。 最後にもう1点、今後の野望について真空管のほのかな明かりに照らし出されたヤシの木の姿って、どんな感じになるかしら?もしかしたら、今度は「超三結アンプ南の島風」を作っちゃうかも・・・(笑)
「南の島」心地よい響きですね。ウインドサーフィンで海を飛ぶお姉さん、赤い珊瑚礁、大きなソフトクリーム、白い砂浜、緑のベンチ、翡翠色の海、みんな一緒くたに乗せたいですが・・。