折りたたむ
実はこれは高圧のトランスで1次が100〜180V、2次が3000Vという正に外道向きのトランスです。大きさは235×165×265mmで、重さは45kgで、ステレオですので2個使っていますから合計90kgあります(かなり重い!)。1次側ににMMカートリッジをつなぎ、2次側はPCMプロセッサのマイク端子に接続しています。これはお寺大会でアナログに触発されて、はじめは単なる昇圧トランスのつもりで面白半分で実験していましたが、トランスの特性から高域がダラダラ落ちで、別のEQアンプにつないでいるとさっぱり冴えない音でした。そこで、EQアンプ無しで直接マイクアンプに通して聴いてみるとEQがきれいにかかったように聴こえましたので、このままEQ?として使おうということでこうしています。さすがに容積が大きい分とてもノイズを拾い易いためにトランスをアルミホイルで包んであります。只電磁誘導はとびきり敏感で、マンションのエレベーターが動くときのモーターのノイズも拾ってしまいますし、トランスの近くにACコードがあるだけでハムが出てしまいます。よってアナログプレーヤーを近くに置けない状態です。今のところ左側はなんとかノイズが減りましたが、右側はどうしてもハムが出てしまいます。これは今後対策して行くつもりです。
出てくる音はいつも使っているトランジスターのEQアンプと違いシャープさには欠けますが、トランスを通したふんわりとした感じが出ています。確かにRIAAのカーブから大きくズレているのは承知の上ですが聴いていてとても自然な感じがするのが不思議です。こんなものでもEQとして使えるのが楽しいですね。これは外道分科会のことではないかと思われるでしょうが、あくまでアンプではありませんのでここに載せてみました。