小嶋さんのアンプ郡

大量のアンプを半年ぐらいの間に作られた様です。

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超3 6BQ5-1 これが私の初のオリジナル「夏の超3」です。
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視聴会に参加後暑くなっても使える手持ちのパーツで何か作れないかと思って作成したアンプです。放熱効果が良いように熱いものを上部に配置し、この方式ですとちょっとしたスペースに置くことができます。
電源トランスは手持ちの32V/0.3Aの頂き物を3個直列にして96Vを倍電圧整流し、リップルが多かったので2SD798でリップル・フィルタを組み込んでいます。DC電圧は260Vとなりました。これでハム音はぴたっと止みました。ヒータトランスは6V/3Aを無理やり押し込めました。 出力トランスはUSA製の2400円で通販で購入した物でうまく鳴らせなかったのですが超3だと心地よく鳴らすことができました。
スタンダードな回路も試しましたがやはり超3にはかないません! 出てきた音も、確かに超3でした。
このシャーシーの塗装だけは車用のペイントを使用しました。他のアンプはホームセンターの198円の格安ラッカーです。塗装したときは37℃を超える猛暑であったことだけは鮮明に記憶しています。私は「夏の超3」と命名しています。 夏の間このアンプのお世話になりました。6BQ5はこのとき初めて使ったのですが丈夫な球で力があるなぁという印象を持ちました。


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トライパスのディジタル・アンプ (TA2020) 「クールなアンプ」
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視聴会に行く前に秋葉原にで買った物です。4時間足らずでできました。
最初はまともな音が出ていないとがっかりしましたが聞いていると高音の綺麗なアンプであることがわかり、入力にFETのバッファを入れると更に良くなったような気がします。
真空管アンプと比べると別の世界の音です。真空管の音に近づくかな?と思いマッチング・ボックスを作ってみました。偶然に入手することができた元タンゴのMT-62です。これにより音に力がついたように感じます。不思議です。それに全然熱くなりません。
電源使用効率が良いためだそうです。しかしラジオなどが近くにはあると雑音が入ります。このアンプも夏の間お世話になりました。
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超3 6BM8-1
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視聴会でトランスを性能の良いものにすると更に音が良くなるという事を聞きそれは本当かどうか試作のつもりで作成したもので、すぐ解体と思っていましたが音が出たとたん壊す気になれませんでした。6BM8でも良い音が出るんですね!・・・ということからも解体せずに現在に至っています。
トランスは、もう手に入らないとあきらめていたタンゴのU-808です。再生産されると聞いた時には予約をしていました。私にとっては高価ですが良い音が出るトランスです。
電源はこのアンプと同時に作成した汎用電源ユニットを使っています。電圧が高いのでカソード抵抗は2KΩで使用しています。
ヘッドフォン・ジャックとバッファアンプにも使えるようシールド線にて配線しRCAコネクタを付けてあります。


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汎用電源
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<汎用電源1>
PH-100S、5H150mAチョークを使用しコンデンサインプット方式で最終は2200uF400Vで平滑しています。これで電源によるハム音は判定できないほど微量です。大容量コンデンサの威力はたいした物です。
(このコンデンサ3本と他のコンデンサの一部は、東京の手作りアンプの会の方に格安で譲って頂きました。こんなビッグなコンデンサは見るのも使うのも初めてです。本当に有難う御座いました。このことを含め視聴会に参加して良かったと実感しています。)

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<汎用電源2>
ノグチトランスのPMC-100Mを使用した電源ユニットで中には2SD798のリップルフィルタ兼整流管の役目をさせるために100KΩと100uFの時定数回路が入っておりこれにより出力に大容量の電解コンデンサを接続したりしても電流計に突入電流が流れて針を傷めることがなくなりました。このおかげでリップル電圧は測定できないほど減少し滑らかな音が出るようになりました。2ピンのメタコンが100V入力、4ピンのメタコンがB電圧出力+ヒータ点火用それに3ピンメタコンが残りのヒータの6.3V+6.3Vを出力し12.6Vのヒータを点火するときにも使えるようにしておきました。
電流計をつけておくとリアルタイムでアンプの状態が把握できるので便利です。
電源SWはヒータ点火とB電圧出力を別にして手動整流管シミュレーションを行い真空管を
極力いためない様に配慮しています。出力は310V(軽負荷時)
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<汎用電源3>
同様にタンゴのPH-100Sを使用した電源で出力電圧は320V(軽負荷時)

<汎用電源4>
50Wの絶縁トランスの120V端子を倍電圧整流した電源でヒータ用の電源に6V/5Aと他の電 源より余裕を持たせました。出力電圧は310V

<汎用電源5>
タンゴのMX205の電源でこのケースにはトランス以外のパーツは入りませんでしたのでB電圧は粗整流を出力しています。AC280Vを整流していますので比較的高電圧のアンプ向きです。
このユニットとアンプの間に平滑ユニットが接続され使います。
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<汎用電源6>
これは100V→240Vの絶縁タイプのアップトランスを使ったものでトランスは300VAありますので少々の負荷でも電圧は安定しています。20Hのチョークコイルを2個使用し2系統のアンプに電源を供給します。チョーク出力の平滑コンデンサは2200uF/400Vをそれぞれ2個使用しています。ヒータ点火用のトランスとして6V/5Aのトランスを2個内蔵しており4ピンのメタコンでそれぞれ供給します。DC出力電圧は丁度300Vです。
主な用途としてはモノラルアンプの電源供給に使おうと作りました。
現在製作のアンプに接続すると流石にゆったりとした音が出ます。電源も影響していることが実感できます。
SWはしたからヒータ、B電圧、その上の黒い物は押しボタンSWでB電圧を切った時にコンデンサに溜まった電荷を急速放電するためのものです。
余裕のある動作ですのでトランスが熱くならないので長時間使用ができそうです。


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D-NFB EL34
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夏も過ぎ涼しくなって来たころ、そろそろ始めようかということで製作(正確には改造)に入りました。視聴会直後このアンプはEL34超3になっておりこれもなかなか捨てがたくそのまま鳴らしていました。
しかし今回配線も一新し製作に挑んだわけですがこのとき初めて出力管の発振というトラブルに見舞われ大切なEL34を1本失ってしまいました。発振は怖いです!
調整を終え音が出たときに驚きました、不思議な音の出方をするアンプです。うまく表現できませんが、ゆったりとしたさわやかな低音で鳴っています。「エンヤ」等のアルバムにもってこいのアンプだと思います。深夜にこっそり聴くには最適です。起動音として「ぶぅぉ〜〜お〜ん」という音は家族が嫌がるので初段のヒーターをDC点火にしたついでにFETにて出力管が動作状態に入ったら初段管のヒータをONする回路を入れてあります。
初段管を痛める可能性がありますが、簡単に済ませたかったので初段管には我慢して貰っています。これで残留ノイズは最小で起動音も皆無です。回路は戸張さんのアンプを参考にさせて頂きました。

電源トランス:ME195
出力トランス:XE-2-S
チョーク :MC-15-150D


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D-NFB 6BQ5
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EL34ジュニアと言われている6BQ5を用いてもコンパクトで良い物が出来ると考えこれも視聴会のへの道中で購入しました鈴蘭堂のケースを用いて作成しました。
出力トランスはM705でSG端子が付いているのでEL34と同じ回路構成で製作できました。
D-NFB EL34と同種の音が出ました。多少中音域側の音でしたが私にはこちらの方が好ましいです。
電源の対策をいくら施しても残留ノイズが消えないので困っていたところ掲示板に同様な悩みを持っている方が折られその回答から出力管を抜いても残留雑音が出ているということから出力トランスからの漏洩磁束の影響と判明し高密度に実装しましたので取り付け方向を変える訳にはいかず汎用電源を使用し外部電源化としました。これにより無音時の雑音は皆無となりS/N比がアップし秋の静かな夜長を過ごすことが出来ました。
取り外した電源トランスにぽっかりと空洞が出来てしまいましたのでかっこ良く?埋めるためにCPUのヒートシンクを付けてみました。パソコンショップのジャンク品です。ファンはヒータ電圧を整流してを8V程度の電圧でファンを回すと結構静かで風が両端の球を冷却しますので暑い夏にも長時間安心して使用できそうです。


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超3 6BQ5-2
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市販品の様な外観のまともなアンプを作ってみたくなり、丁度そのころタンゴトランスより新製品が出たということでM757、GS-115D購入しました。
手ごろなケースが見つからず困っていたところ、見つかりました600円です。高さは29mmと薄いので実装パーツの配置に苦労しました。回路は実績のある城山さんの回路をを頂きました。
電源トランスを分離したので誘導ノイズは0です。静かです!電源にはスペースの関係上チョークトランスを配置できませんでしたので例のトランジスタのリップルフィルタを組んで最終段の平滑コンデンサは100uF/180Vの電解コンデンサを直並列に接続して合計2000uFにしています。
電源を強化すると安定した力強い音がることがわかりました。高価ですが良いトランスです。6BQ5第2弾です良い球です。


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超3 6BM8-3「アロマ・アンプ?」
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イチカワ・トランスからオーディオ用のトランスが発売されると知り安価な物と最高の2種を購入して評価アンプを作成しました。(本年初出荷で購入しました)
このアンプは、ITS-2.5Wを使用しました。いつもの形では物足りないので縦型としました。ヘッドフォン・ジャックも付けました。省スペースなのでパソコンのアンプにも使えそうです。球の間の支柱はシールドの意味もありますが小さな器を固定して「アロマセラピー」を試そうと思っております。6BM8は結構発熱しますので香りと音で癒されるアンプとなりそうです。
このトランスは特性は良くわかりませんが私の好きな音がでるトランスと感じましたバイアスの関係もあると思いますが高域のきつさもなく低域も私としては十分出ています。これからも使いたいと思いました。


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超3 6L6
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ホームページのラインナップで一番高価なイチカワトランス ITS-10W 使用したアンプです。トランスの形も気に入っています。思ったよりコンパクトです。
スペースの確保に苦労しコネクタ位置も決めるのに一苦労で内部に1000uF/180WVの電解コンデンサを6個詰め込むことができました。出てきた音は余裕のある超3の音です。
できたてなのでエージングが進むと更に良くなると楽しみにしています。タンゴのU808に負けないトランスだと思います。
KT88やEL34などもカソード抵抗や電源電圧を変えて試しましたがこの回路では6L6が一番気に入りました。
このトランスは直熱管でも試したい気持ちになりました。

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200V電源
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センタータップ付の16V/0.3Aトランスを両端の32Vとして5個直列にして 32*5=160Vをブリッジ整流した後(160V*√2=226V)トランジスタで安定化し
てDC200Vを作りました。大きな時定数回路に2SD798 とツェナーダイオード+LEDで立ち上がりの非常に遅いピーク200Vを生成し2SC3507の高耐圧トランジス
タで出力しています。現在バッファアンプの電源に使用しています。昨年の春に作りましたので夏場でも発熱せずに快適に使えています。

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300V電源
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年末頂いた24V/1Aを5個直列にしてAC120Vを倍電圧整流して300Vを得ます。1000uF/180WVのコンデンサを14個使用したため安定化回路なしでも安定した
電圧が得られました。田村さんが作られたチョークも入れずにハムはないということを確認するための実験も含んでいます。確かにハムは出ませんでし
た。(感動!)家の電源事情は良くなく95Vから100Vを頻繁に変動しますのでライン電源モニタを入れてバイアス電圧を測定するタイミングを計ります。
この電源はシングルアンプで使う分にはレギュレーションが良いので力強い音が出る電源となりました。
今年はこの電源が頑張ります。1/26に完成しました。
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